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易経 · No.23 · 山地剥

山地剥(第23卦)の卦辞、爻辞、変卦、伝統的解釈をまとめた易経資料。

本卦

六親納甲山地剥
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄

本卦原文

剥は、往くところあるに利あらず。
賁とは飾るなり。飾りを致して然る後に亨(とお)れば尽く。故にこれを受くるに剥(はく)をもってす。

本卦の現代語訳

剥の卦。往くところあれば不利なり。『象辞』に曰く:本卦は上卦が艮(山)、下卦が坤(地)であり、山が地の上にあって風雨に侵食される、これが剥の卦の象(かたち)である。君子はこの卦象を観て、山石の剥落や岩角の崩壊を戒めとし、それによって民心を厚く結びつけ、人民を安居楽業させる。

邵雍の解釈

剥削蝕爛、災情の憂いあり。進取は成し難く、時に順じて止まるべし。凶:この卦を得る者は、時運が振るわず、損失が多く、前進に阻害あり。時に順じて止まり、本分を守って自重するのがよい。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 時運が振るわず、心を落ち着けて自守すべし。
  • 財運: 輸出で利益を得るか、あるいは他人の財を削って利を得る。
  • 家宅: 己の宅を離れず、寄宿している家なら買い取ってもよい。
  • 健康: 魂が体に附かず、くれぐれも注意せよ。

高島吞象の解釈

  • 時運: 運気はあまり良くないため、安定して自守すれば咎なし。
  • 商業: 資本を厚くし、貨物を集積して海外へ発送すれば、必ずや利益を得る。商業は他人の財を剥(削)って利益とするため、吉である。
  • 家宅: 寄宿している住宅は、資金を出して買い取るのがよい。自分の持ち家はかえって不利である。
  • 戦争: 敵の襲撃に備え、兵力を厚くすべし。
  • 病気: 魂が体に附かず、恐らく不吉である。
  • 旅人: 同伴者とともに同行すれば、すぐに帰宅できる。
  • 妊娠: 女児誕生。初めは危ういが、のちに安泰となる。
  • 遺失物: 得られることは得られるが、恐らく不完全な部分がある。

伝統的解卦

この卦は異卦(下坤上艮)が重なったものである。五つの陰が下にあり、一つの陽が上にある。陰が盛んで陽が孤立している。高山が地に附いている。二者ともに剥落の象であるため、「剥の卦」とする。この卦は陰が盛んで陽が衰えており、小人が勢力を得て君子が困窮し、事業が崩壊することを例えている。

  • 大象: 山が地に附くとは、山石が崩れて地面に落ちることを例えており、五つの陰が一つの陽を迫害し、正義が損なわれることを意味する。
  • 運勢: 悪運が身にまとわりつくため、計画を立て直すべきである。小知恵を働かせるべきではなく、女性や小人に巻き込まれるのを防ぐべし。
  • 事業: 時運が振るわないのは大勢の赴くところであり、個人としてはただ時勢に順応して一時的に行動を停止し、静かに状況の変化を待つべきである。冒険は避け、積極的に条件を整え、実力を蓄え、慎重に隠忍し、小人と同流に交わってはならない。やがて時が来れば運が向き、事業を成就させる日は遠くない。
  • 商売: すでにピークから低迷期に入り、不況期を迎えている。真剣に経験と教訓を総括して立て直しを図る必要があり、特に一か八かの勝負に出てはならない。景気が好転すれば、勢いに乗って余裕を持って再起できる。
  • 名声: 成功の可能性は低いため、無理に求めようとせず、引き続き条件を整え、自己の向上に努め、世を渡る能力を充実させ、実力を蓄えて東山再起の機会を待つべきである。
  • 婚姻: 慎重に検討する必要がある。非常に釣り合う相手でない限り、軽率に進めてはならない。双方は家庭の調和を維持することに注意を払うべきである。
  • 判断: 生涯において紆余曲折が多く、順調にいかない状況や絶境に陥りやすいが、窮地から生路を見出すことができる。冷静に形勢を分析し、粘り強く闘えば、必ずや運命を徹底的に変えて素晴らしい結果を得て、周囲を驚嘆させるだろう。肝心なのは功を焦らないことであり、特に冒険をしてはならない。時勢に順応し、小人の陥害を防ぐ必要がある。

二・爻辞

初六

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲山雷頤
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄兄弟Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世父母Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄妻財Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄  世
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄  × →父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応

爻辞原文

初六
牀(しょう)を剝(はく)するに足を以(およ)ぶ。貞(てい)を蔑(ないがし)ろにす、凶。

爻辞の現代語訳

初六:床(とこ)の足が脱落する。占うまでもなく、これは凶険の象である。『象辞』に言う、床の足が脱落するとは、自ら根基を台無しにすることである。

邵雍の解釈

凶。この爻を得る者は、画策が思い通りにいかず、あるいは手足の災い、または兄弟の不和があり、凶なれば家破れ身を滅ぼす。官職にある者は昇進の機会があるが、機を見て行動すべきである。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運命的に剥削(削り取られること)に遭い、足の疾患に防備が必要である。
  • 財運: 底部に損耗あり、損失を減らすべし。
  • 家宅: 基礎が不安定であり、部下や使用人に防備せよ。
  • 健康: 足部に憂いあり、慎重に治療すべし。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在は剥削の運にあり、足の疾患に防備が必要である。
  • 商業: 積み荷の底が腐るのを防ぎ、あるいは海外へ輸送する際、船底に浸水して破損するのを防ぐべし。
  • 家宅: 柱の礎石や門の敷居が損なわれ、傾き倒れるのを防ぐべし。
  • 戦争: 敵が地下道を攻めてくるのを防ぐべし。
  • 旅人: 足に疾患があり、帰ることができない。
  • 病気: 足少陰の症であり、正気が邪気に勝てず、凶である。

変卦原文

頤(い)は、貞(ただ)しければ吉。頤を観る。自ら口実を求む。
物畜えられて然る後に養うべし。故にこれを受くるに頤(い)をもってす。

変卦の現代語訳

頤卦。占って吉兆を得る。養生(頤養)の道を探求するには、自食其力(自力で生計を立てること)にある。『象辞』に曰く:本卦は上卦が艮(山)、下卦が震(雷)であり、雷が山中より出でて万物が萌発する、これが頤卦の卦象である。君子はこの卦象を観て、生命を育むことの難しさを思い、言動を慎んで災いを避け、飲食を節制して修身養性につとめる。

邵雍の解釈

養正養育、謹言節食。実務を観察し、自知審慎す。小凶:この卦を得た者は、言動および飲食において、すべて慎まなければならない。正道を堅守し、言動を慎み、陰謀を企てる者は災いを招く。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上艮)が重なったものである。震は雷、艮は山。山が上にあり雷が下にあって、外実内虚である。春の暖かさに万物が養育され、時に従い賢人を養い民を育てる。陽実陰虚であり、実なる者は人を養い、虚なる者は人に養われる。自食其力(自力で生きる)の象。

二六

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲山水蒙
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄父母Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世官鬼Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄子孫Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄  世
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄兄弟Wu Wu 戊午▄▄           ▄▄
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応 × →子孫Wu Chen 戊辰▄▄▄▄▄▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄父母Wu Yin 戊寅▄▄           ▄▄  応

爻辞原文

六二
牀(しょう)を剝(はく)するに弁に以(およ)ぶ。貞(てい)を蔑(ないがし)ろにす、凶。

爻辞の現代語訳

六二:床の板が脱落する。占うまでもなく、これは凶険の象である。『象辞』に言う、床の板が脱落するとは、自ら補佐(助けとなるもの)を台無しにすることである。

邵雍の解釈

凶。この爻を得る者は、画策が思い通りにいかず、あるいは小人に侮られ、または他人の嫌疑を受ける。官職にある者は免職や左遷に防備すべし。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 日に日に衰え落ち、啞(おし)が黄連(にがい薬)を飲むが如く苦情を言えない。
  • 財運: 仕入れコストがかさみ、利益を上げがたい。
  • 家宅: 速やかに移転・変化するのがよい。
  • 健康: 病床に伏して医師を待つ。起き上がれなくなるのを防ぐべし。

高島吞象の解釈

  • 時運: 昨年より次第に低下し、人に剥削されるも、弁明できない。凶。
  • 商業: 仕入れた商品の価格が次第に下落し、利益を上げられない。凶。
  • 家宅: 「辨」は「変」にも通じる。家宅を速やかに移転・変化させることで、初めて凶を避けることができる。
  • 旅人: 旅装を整えればすぐに帰れる。
  • 戦争: 応対する軍勢がまだ到着していないため、動いてはならない。動けば凶である。
  • 病気: 病人はすでに床に就いており、良医がおらず、治らない恐れがある。凶。
  • 妊娠: 女児が生まれるが、育てるのが難しい。
  • 遺失物: 再び得ることはできない。

変卦原文

蒙は、亨る。我童蒙(どうもう)を求むるにあらず。童蒙来りて我に求む。初筮(しょぜい)は告ぐ。再三すれば瀆(けが)る。瀆るれば告げず。貞(ただ)しきに利あり。
物生ずれば必ず蒙(もう)なり。故にこれを受くるに蒙をもってす。蒙とは蒙(おろ)かなり。物のおさなきなり。

変卦の現代語訳

蒙卦。通泰。我から幼稚で愚昧な者に求めるのではなく、幼稚で愚昧な者が我に求めるのである。最初の占筮には、神霊はこれに告げる。軽慢で不敬に再三占えば、軽慢で不敬な占いには、神霊は告げない。しかし、なお吉なる占問である。『象辞』に曰く、上卦は艮で山を象徴し、下卦は坎で泉を象徴する。山の下に泉があり、泉水が湧き出る、これが蒙卦の卦象である。君子はこの卦象を観て、一往無前の山泉に倣い、果敢で堅毅な行動をもって自らの品徳を養うのである。

邵雍の解釈

智慧が未だ開けず、蒙昧にして閉塞す。躊躇して決断を欠く。小凶:この卦を得る者は、智慧は童蒙の如く、是非を弁ぜず、方向を見失う。もし賢師や良友の教えに従い、その聡明さを啓くことができれば、亨通す。

伝統的解卦

この卦は異卦(下坎上艮)が重なり合う。艮は山のイメージであり、止まることを諭す。坎は水のイメージであり、険しさを諭す。卦形は山の下に険難があり、なお進むことを止めないため、蒙昧とされ、故に蒙卦と称する。しかし、時機を捉え、行動が時宜に適うため、啓蒙と通達の卦象を具えている。

三六

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲艮為山
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄官鬼Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄  世
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世妻財Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄兄弟Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄  × →子孫Bing Shen 丙申▄▄▄▄▄▄▄  応
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応父母Bing Wu 丙午▄▄           ▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄兄弟Bing Chen 丙辰▄▄           ▄▄

爻辞原文

六三
これを剝(はく)す。咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

六三:隣国や隣邑の土地・人民を切り取ることで、災禍を免れることができる。《象辞》に言う:隣国や隣邑の土地・人民を切り取ることで災禍を免れることができるのは、その地の支配者がすでに上下の臣民の支持を失っているからである。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、知己に巡り合いにくく、生涯が順調にいかない。名利を求めるには新機軸を打ち出す必要がある。この爻は父母や妻子に憂いがあることを暗示しており、慎重に防ぐべきである。官職にある者は、明君や高官に見出されて抜擢される。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運気は正しくないが、なお自省することができる。
  • 財運: 自主的に売り払うことで利益を得る。
  • 家宅: 旧宅の改築。
  • 健康: 火気を消し去る。

高島吞象の解釈

  • 時運: 運気は正しくないが、その行いを改めることができれば、とがめを免れることができる。
  • 商業: 仲間は皆高値を望んでいるが、自分だけがひそかに売り払い、仲間の意には背くものの、独り利益を得る。
  • 家宅: たる木や瓦を取り除き、土台を平らにして、剥落した箇所を改築すれば、とがめなし。
  • 戦争: 軍中で最も計略に長けた者である。諸軍と合流せずとも、単独で進攻して勝利を得ることができる。とがめなし。
  • 病気: 消導や攻伐の剤(消化や滞りを除く薬)が適しており、これを服用すれば治癒する。

変卦原文

その背に艮(とど)まりて、その身を獲(え)ず。その庭に行きて、その人を見ず。咎なし。
震とは動くなり。物もって動くに終るべからず。これを止(とど)む。故にこれを受くるに艮(ごん)をもってす。

変卦の現代語訳

艮卦。責任を解き、笏を掛けて隠退し、朝廷の列の中にはもはやその姿は見えず、その庭園を探しても見つかりません。その人は遠く飛び去り、自ずから災禍はありません。《象辞》に曰く:本卦は二つの艮卦が重なり、艮は山である。ゆえに艮卦の卦象は高い山が重なり立ち、深遠で穏重であることを示す。君子はこの卦象を観て、これを戒めとし、謀は位を越えず、明哲保身に努める。

邵雍の解釈

留まり阻止され、これ以上進めない。分相応にして貪らず、強求してはならない。小凶:この卦を得る者は、前路が阻まれており、妄進せず、守って好機を待つべきである。

伝統的解卦

この卦は同じ卦(下艮上艮)が重なったものです。艮は山であり、二つの山が重なることは「静止」を象徴します。これは震卦と相反します。高潮の後は必ず低潮が訪れ、物事の相対的な静止段階に入ります。山のように静止し、止まるべき時は止まり、進むべき時は進む。進退、すなわち動と静はどちらも機を失わず、程よく適切に行い、適度なところで止めるべきです。

四六

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲火地晋
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄官鬼Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世父母Ji Wei 己未▄▄           ▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄  × →兄弟Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄  応

爻辞原文

六四
牀(しょう)を剝(はく)して膚(はだえ)に以(およ)ぶ。凶。

爻辞の現代語訳

六四:ベッドの敷物を剥ぎ取る。これは凶険の象である。《象辞》に言う:ベッドの敷物を剥ぎ取る、災禍はまさに目の前にある。

邵雍の解釈

凶。この爻を得る者は、時運が振るわず、危難の時にあり、争い・訴訟・刑剋の事が多い。官職にある者は、小人の讒言を慎重に防ぎ、難を避けるべきである。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 明らかに良くなく、負傷を防ぐ必要がある。
  • 財運: 消耗が多すぎ、不慮の災いがある。
  • 家宅: 損壊や倒壊を防ぐ。
  • 健康: 極めて凶険である。

高島吞象の解釈

  • 時運: 運気は大いに悪く、身体を負傷する恐れがある。
  • 商業: 消耗が甚だしく、また不慮の災いを防ぐ必要がある。
  • 家宅: この家屋は必ずや破損が激しく、住人もまばらになり、倒壊を防ぐ必要がある。
  • 戦争: 主将に災いがある恐れがある。
  • 病気: 凶です。
  • 妊娠: 女児が生まれる。妊婦も危険である。

変卦原文

晋は、康侯(こうこう)用(もっ)て馬を錫(たも)うこと蕃庶(はんしょ)たり。昼日(ちゅうじつ)に三たび接(まじ)わる。
物もって壮なるに終るべからず。故にこれを受くるに晋(しん)をもってす。

変卦の現代語訳

晋卦。康侯は成王から賜った良馬を用いて馬を繁殖させ、一日に何度も交配させた。《象辞》に曰く、「本卦の上卦は離であり、離は日。下卦は坤であり、坤は地。太陽が大地を照らし、万物がその光を浴びる」のが晋卦の象である。君子はこの卦象を観て、自らの明徳を明らかにする。

邵雍の解釈

日は地上に出でて、万物は進展す。恩賞は手厚く、百般の計画はことごとく遂げられる。吉:この卦を得た者は、旭日が東の空に昇るが如く、運気は旺盛で、収入も豊かになり、物事は成就し、すべてが意のままに進みます。

伝統的解卦

この卦は異なる卦(下坤上離)が重なり合っています。離は日であり、光明。坤は地。太陽が高く懸かり、大地をあまねく照らし、大地は順従で、万物は生育し、公明正大で、柔が進んで上に行く。これは事業が日増しに発展していくことを象徴しています。

五六

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲風地観
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄妻財Xin Mao 辛卯▄▄▄▄▄▄▄
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世 × →官鬼Xin Si 辛巳▄▄▄▄▄▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄父母Xin Wei 辛未▄▄           ▄▄  世
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄  応

爻辞原文

六五
貫魚(かんぎょ)のごとく、宮人(きゅうじん)を以(ひき)いて寵(ちょう)せらる。利あらざるなし。

爻辞の現代語訳

六五:宮女たちが順序に従って夜の寵愛を受け、利あらざるなし。《象辞》に言う:宮女たちが順序に従って夜の寵愛を受け、秩序が乱れず、不公平がないため、ついに憂いはない。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、人の和が得られ、営謀は時宜を得て、家庭は和合して福が生じ、婦人が財をもたらす。官職にある者は昇進して要職に就く。学子や受験生は試験で必ず好成績を収める。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運気は盛大であり、物事はすべて順調である。
  • 財運: 利益は極めて多く、特に海産物が良い。
  • 家宅: 婦人が家を切り盛りする。
  • 健康: 内虚(体の内側の衰え)の症。身体を労るべきである。

高島吞象の解釈

  • 時運: 目下の運気は盛大であり、万事円滑に進み、何一つ不利なことはない。
  • 商業: 満貫の利益を得ることができ、特に北海の海産業が良い。
  • 家宅: 婦人が家長となる象がある。
  • 戦争: 敵軍を離間させる計略を用いるべきであり、そうすれば勝利を収めることができる。
  • 病気: 陰虚の症である。自ら養生に努めれば、憂いはない。
  • 旅人: 外に愛人ができ、必ず伴って帰ることになる。
  • 妊娠: 女児が生まれる。

変卦原文

観は、盥(かん)して薦せず、孚(まこと)あって顒若(ぎょうじゃく)たり。
臨とは大なり。物大にして然る後に観(み)るべし。故にこれを受くるに観(かん)をもってす。

変卦の現代語訳

観卦。祭祀において神を降ろすために酒を注ぐも、生贄を捧げず。祭祀に用いる捕虜の頭部が腫れ、供物と成し得ざるがためなり。『象伝』に曰く、本卦の上卦は巽にして風、下卦は坤にして地、風の地を行き万物を吹き撫でるは、これ観の卦象なり。先王はこの卦象を観て八方に周流する風に法り、もって邦国を巡視し、民情を観察し、教化を推し進めたり。

邵雍の解釈

下を以て上を観、周遊して観覧す。心を平らかにし気を通わせ、持場を堅守すべし。小凶:この卦を得る者は、変化の中に身を置き、心神安らかならず。宜しく細部まで観察し、機を待ちて行動すべく、決して妄進することなかれ。

伝統的解卦

この卦は異卦(下坤上巽)が重なり、風が地の上を行くもので、徳教があまねく施されることを象る。観卦と臨卦は互いに綜卦であり、交互に用いられる。上に立つ者は道義をもって天下を観、下にいる者は敬仰して上を仰ぎ見、人心は順服して従う。

上九

本卦と変卦

六親納甲山地剥六親納甲坤為地
妻財Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄  ○ →子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄  世
子孫Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄  世妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄
父母Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄
妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄官鬼Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄  応
官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄  応父母Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄
父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄兄弟Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄

爻辞原文

上九
碩(おお)いなる果(このみ)にして食(くら)われず。君子は輿(よ)を得、小人は廬(ろ)を剝(はく)す。

爻辞の現代語訳

上九:労する者は食を得られず、労せざる者が食を得る。君子は華麗な車に乗り、小人の草庵は風雨をしのげない。《象辞》に言う:君子が華麗な車に乗ることは、民草にとって重い負担である。小人の破屋が風雨をしのげないという象は、結局のところ平穏を保ち難いことを示している。

邵雍の解釈

平。この爻を得た者は、慎重かつ着実に物事を進めれば憂いなし。商人は商売繁盛し、官吏は権力を得るでしょう。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 現在は衰退期ですが、一年後に立ち上がります。
  • 財運: 売りはまずまずですが、買いは必ず損失を被ります。
  • 家宅: 忠厚であれば身を保てますが、刻薄であれば住処を失う恐れがあります。
  • 健康: 食欲不振の兆しがあります。注意して養生してください。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の運気は衰微していますが、一年後には好運に向かいます。
  • 商業: 売る者はわずかな利益を得られますが、買う者は大きな損失を被ります。
  • 家宅: 忠厚な家には余慶がありますが、刻薄な行いで身を起こした家は、屋根や壁が崩れ落ちるような災難に遭う恐れがあります。
  • 戦争: 守る者は咎なし、攻める者は必ず敗れます。
  • 病気: 食事が喉を通らなくなる恐れがあります。
  • 妊娠: 男児が生まれます。一人息子となるでしょう。

変卦原文

坤は元(おお)いに亨る。牝馬の貞(てい)に利あり。君子往くところあり。先んずれば迷い、後るれば主を得て、利あり。西南に朋(とも)を得、東北には朋を喪(うしな)う。貞に安んずれば吉なり。
天地ありて然る後に万物生ず。

変卦の現代語訳

元吉にして利あり。牝馬の貞に利あり。君子行くところあれば、先んずれば迷い、後るれば主を得て利あり。西南に友を得、東北に友を失う。貞に安んずれば吉。《象辞》に曰く:地勢は坤なり。君子もって厚徳にして物を載す。

邵雍の解釈

柔順で穏やか、万物を厚く載せる功徳。静かに安順を守り、妄動すれば損を招く。吉:この卦を得た者は、運勢に順従し、静を以て動を制するのがよい。単独で事を図るべきではなく、他人に従い、協力して事に当たれば、大業を成し遂げることができる。

伝統的解卦

この卦は同じ卦(下坤上坤)が重なり合ったもので、陰性に属する。地(乾卦と対照的)を象徴し、天に従う。万物をのせ、無限に広がる。坤卦は牝馬を象徴とし、地の道が万物を生み育て、天に従って時に順じ、その性質が温順であることを示す。「先に迷い、後に得る」ことで、坤が乾に従い、乾に付き随うことによって、初めて正しい方向を把握し、正道を守り、吉を得られることを証明している。


三・卦例

このサイトの易経占いツールで卦を立て、この卦を実例の中で確認できます。梅花心易小六壬も利用できます。

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