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易経 · No.24 · 地雷復

地雷復(第24卦)の卦辞、爻辞、変卦、伝統的解釈をまとめた易経資料。

目次 · 75
  1. 本卦
  2. 本卦原文
  3. 本卦の現代語訳
  4. 邵雍の解釈
  5. 傅佩栄の解釈
  6. 高島吞象の解釈
  7. 伝統的解卦
  8. 二・爻辞
  9. 初九
  10. 本卦と変卦
  11. 爻辞原文
  12. 爻辞の現代語訳
  13. 邵雍の解釈
  14. 傅佩栄の解釈
  15. 高島吞象の解釈
  16. 変卦原文
  17. 変卦の現代語訳
  18. 邵雍の解釈
  19. 伝統的解卦
  20. 二六
  21. 本卦と変卦
  22. 爻辞原文
  23. 爻辞の現代語訳
  24. 邵雍の解釈
  25. 傅佩栄の解釈
  26. 高島吞象の解釈
  27. 変卦原文
  28. 変卦の現代語訳
  29. 邵雍の解釈
  30. 伝統的解卦
  31. 三六
  32. 本卦と変卦
  33. 爻辞原文
  34. 爻辞の現代語訳
  35. 邵雍の解釈
  36. 傅佩栄の解釈
  37. 高島吞象の解釈
  38. 変卦原文
  39. 変卦の現代語訳
  40. 邵雍の解釈
  41. 伝統的解卦
  42. 四六
  43. 本卦と変卦
  44. 爻辞原文
  45. 爻辞の現代語訳
  46. 邵雍の解釈
  47. 傅佩栄の解釈
  48. 高島吞象の解釈
  49. 変卦原文
  50. 変卦の現代語訳
  51. 邵雍の解釈
  52. 伝統的解卦
  53. 五六
  54. 本卦と変卦
  55. 爻辞原文
  56. 爻辞の現代語訳
  57. 邵雍の解釈
  58. 傅佩栄の解釈
  59. 高島吞象の解釈
  60. 変卦原文
  61. 変卦の現代語訳
  62. 邵雍の解釈
  63. 伝統的解卦
  64. 上六
  65. 本卦と変卦
  66. 爻辞原文
  67. 爻辞の現代語訳
  68. 邵雍の解釈
  69. 傅佩栄の解釈
  70. 高島吞象の解釈
  71. 変卦原文
  72. 変卦の現代語訳
  73. 邵雍の解釈
  74. 伝統的解卦
  75. 三・卦例

本卦

六親納甲地雷復
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世

本卦原文

復は、亨(とお)る。出入り疾(やまい)なし。朋(とも)来りて咎(とが)なし。その道を反復す。七日にして来り復す。往くところに利あり。
剥とは剥(は)ぐなり。物もって尽くるに終わるべからず。剥は上に窮まれば下に反(かえ)る。故にこれを受くるに復(ふく)をもってす。

本卦の現代語訳

復の卦。通達して順調。出かけるのも居るのも病なし。利益を得られて災いなし。往来して七日にして戻る。往くところあれば利あり。《象辞》に言う:本卦の内卦は震(雷)であり、外卦は坤(地)である。天寒く地凍り、雷は地中に返り帰る。往きて復(かえ)り、時に従い戻る。これが復の卦の象である。先王はこの卦象を見て雷に法(のっと)り、冬至の日に関所を閉じ、旅人を通さず、君主もまた諸国を巡視しなかった。

邵雍の解釈

循環して往復し、生機が再び萌す。成功は間近にあるが、焦れば即ち敗れる。小吉:この卦を得る者は、時運が好転し、勢いに乗って行動すれば物事は成就するが、急進しすぎてはならない。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 好運の兆しがようやく現れるが、静かにその始動を待つべし。
  • 財運: 販売を一時見合わせれば、必ず利益を得る。
  • 家宅: 春を待ってから移転すべし。縁談は初春に調う。
  • 健康: 痰がからみ、のぼせ(上火)がある。冬の時節に予防すべし。

高島吞象の解釈

  • 時運: 好運は来始めたばかりで、まだ動き出してはいない。静かに待てば、おのずから吉を得る。
  • 商業: 商品は揃っており、市場価格も動き始めている。販売を一時停止するがよく、そうすれば必ず利益を得る。
  • 家宅: この邸宅は現在閉ざされており、春を待ってから移転すべきである。吉。
  • 戦争: 敵軍が埋設した地雷に備え、一時休戦して兵力を養うべきである。吉。
  • 病気: 痰火(たんか)の症であり、飲食が進まない。冬に入るときは警戒が必要である。
  • 訴訟: 一時的には結審・解決しがたい。
  • 妊娠: 男児を出産する。春分に入ると産まれる。
  • 婚姻: 現在は仲人がまだ話を進めていないが、春の初めには成就する。吉。
  • 遺失物: 一時的には見つかりにくいが、後日得られる。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上坤)が重なったものである。震は雷・動を表し、坤は地・順を表す。動けば順(したが)い、自然の理に順ずる。動きが順の中にあり、内陽外陰にして、順序に従って動き、進退自如であるため、前進するに利がある。

  • 大象: 雷が地の中に隠れて動き発することは、春が大地に巡り戻り、一元より始まりて万象が更新するさまをたとえている。
  • 運勢: 開運亨通の象であり、万事急進するはよろしくない。順序立てて進めれば成就する。
  • 事業: すでに困難な時期を乗り越え、積極的な行動の段階に入っている。しかし、必ず好機を捉えて果断に決断すべきであり、焦ってはならない。また、常に自己の行動を省みて身を修めることに厳しくし、勇往邁進すれば成功が期待できる。
  • 商売: 大胆に投資し、志を同じくするパートナーと率直に協力して市場を開拓すべきであり、挫折によって退縮してはならない。さらに地方や海外へ進出することも良く、商業道徳を堅持し、順を追って進めば、必ず利益を得られる。
  • 名声: 好機は熟しつつあるが、急いで成果を求めず、引き続き基礎を固めるべきである。好機が到来したならば、必ずそれを捉えれば運気は好転する。最も忌むべきは、自ら意志をくじくことである。
  • 婚姻: 順調である。しかし、決して性急になってはならず、冷静に考慮すべきである。家庭の円満と幸福は、自らを厳しく律することによって維持される。
  • 判断: 性格は活発で精力旺盛であるが、焦りによって事業に損失を招く恐れがある。必ず冷静に思考し、勇気をもって過ちを改めれば、必ず事業を再興できる。この時は好機を捉え、方向性を明確にし、機敏かつ柔軟に、地に足を着けて状況を変えるべきである。万一不測の事態が生じた場合は、果断に決断し、一時的に退くのがよい。自己を正しくコントロールし努力奮闘すれば、事業の成就は非常に順調に進む。

二・爻辞

初九

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲坤為地
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄  世
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄官鬼Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄  応
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄父母Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世 ○ →兄弟Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄

爻辞原文

初九
遠からずして復(かえ)る。悔いに祗(いた)るなし。元(おお)いに吉。

爻辞の現代語訳

初九:遠くへ行かないうちに引き返す。大きな過失はなく、大吉大利である。『象辞』に言う:遠くへ行かないうちに引き返すとは、常に自己を省みて厳しく身を修めることをたとえている。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、万事意のままになり、商売で利益を得る。官職にある者は位が高く権力を得る。学問をする者は優れた成績を収める。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 好運が次第に起こり、すべてが順調に進む。
  • 財運: 失った分は取り戻せるので、悔やむ必要はありません。
  • 家宅: 旧業は復興し、破談になりかけた婚姻も再び整います。
  • 健康: 静養すれば回復します。

高島吞象の解釈

  • 時運: 好運はまもなく訪れ、徐々に動き出し、何事も順調に進んで大吉です。
  • 商業: 以前の損失はすぐに取り戻すことができ、後悔を免れます。大吉。
  • 家宅: 旧業の復興は目の前に迫っています。大吉。
  • 戦争: 近いうちに敗北を成功へと転じることができます。大吉。
  • 訴訟: 初めは正理が認められずとも、再び訴えれば必ず勝ちます。大吉。
  • 婚姻: 一度は散り散りになっても再びまとまります。大吉。
  • 旅人: 数日中に帰還できます。吉。
  • 病気: 静養すれば回復します。元吉(大いに吉)。
  • 妊娠: 間もなく男児が生まれます。
  • 遺失物: 間もなく手に入ります。

変卦原文

坤は元(おお)いに亨る。牝馬の貞(てい)に利あり。君子往くところあり。先んずれば迷い、後るれば主を得て、利あり。西南に朋(とも)を得、東北には朋を喪(うしな)う。貞に安んずれば吉なり。
天地ありて然る後に万物生ず。

変卦の現代語訳

元吉にして利あり。牝馬の貞に利あり。君子行くところあれば、先んずれば迷い、後るれば主を得て利あり。西南に友を得、東北に友を失う。貞に安んずれば吉。《象辞》に曰く:地勢は坤なり。君子もって厚徳にして物を載す。

邵雍の解釈

柔順で穏やか、万物を厚く載せる功徳。静かに安順を守り、妄動すれば損を招く。吉:この卦を得た者は、運勢に順従し、静を以て動を制するのがよい。単独で事を図るべきではなく、他人に従い、協力して事に当たれば、大業を成し遂げることができる。

伝統的解卦

この卦は同じ卦(下坤上坤)が重なり合ったもので、陰性に属する。地(乾卦と対照的)を象徴し、天に従う。万物をのせ、無限に広がる。坤卦は牝馬を象徴とし、地の道が万物を生み育て、天に従って時に順じ、その性質が温順であることを示す。「先に迷い、後に得る」ことで、坤が乾に従い、乾に付き随うことによって、初めて正しい方向を把握し、正道を守り、吉を得られることを証明している。

二六

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲地沢臨
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄  応
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄  × →官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄  世
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六二
休(よ)く復(かえ)る。吉なり。

爻辞の現代語訳

六二:円満に戻る、吉。象に曰く「円満に戻りて吉なるは、位を去りて賢に譲るべければなり」。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、人と利益を共にし、事業が興隆し、病者は快癒します。官職にある者で左遷された者は復職します。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 善を選んでそれに従えば、万事皆吉となります。
  • 財運: 人と利益を共にすれば、事業は興隆します。
  • 家宅: 和睦が家を興します。
  • 健康: かつての主治医に再度診てもらうとよいでしょう。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の運気は良好であり、事ごとに善を選んで従うことができるため、何事も吉となります。
  • 商業: 人と利益を共にすることができれば、その事業は必ず興隆します。吉。
  • 家宅: 家庭に多くの慶福の兆しがあり、自然と旧業を復興できます。吉。
  • 戦争: 一時的に攻勢を休め、あえて弱みを見せて英気を養うのがよいでしょう。吉。
  • 病気: 初期に治療した医師に、再度診察してもらうのがよいでしょう。吉。
  • 旅人: 必ず年長者に従う形で帰ってきます。
  • 妊娠: 女児が生まれます。
  • 遺失物: 低い場所を探すとよいでしょう。

変卦原文

臨は、元(おお)いに亨(とお)る貞(ただ)しきに利あり。八月に至りて凶あり。
蠱とは事なり。事ありて後に大なるべし。故にこれを受くるに臨(りん)をもってす。

変卦の現代語訳

臨卦。元亨利貞(大いに通りて正しきに利あり)。八月に至れば凶なることあらん。《象辞》に曰く:本卦の下卦は兌(沢)であり、上卦は坤(地)である。地が沢を見下ろし、沢が地に抱かれているのが臨の卦象である。君子はこの卦象を観て、天下に君臨し、万民を教化し、深い思いやりをもって万民を包容し、その徳行と功業は限りないものとなる。

邵雍の解釈

上が下を臨み、互いに助け合う。安居にあっても危うきを思い、常に慎み戒める。吉:この卦を得る者は、好運が訪れ、諸事意のままになり、人間関係も調和する。ただし、急進しすぎることは避けるべきである。

伝統的解卦

この卦は異卦(下兌上坤)が重なったものである。坤は地、兌は沢であり、地は沢より高く、沢は地に容れられる。君主が天下に親臨し、国を治め民を安んじ、上下が融和することを例えている。

三六

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲地火明夷
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄父母Gui You 癸酉▄▄           ▄▄
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄兄弟Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応官鬼Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  世
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄  × →兄弟Ji Hai 己亥▄▄▄▄▄▄▄
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄官鬼Ji Chou 己丑▄▄           ▄▄
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世子孫Ji Mao 己卯▄▄▄▄▄▄▄  応

爻辞原文

六三
頻(しばし)ば復(かえ)る。厲(あやう)けれど咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

六三:顔をしかめて戻ってくるは、危険に遭遇したからである。難を知って退けば災いなし。象に曰く「顔をしかめて戻ってくるも、すでに危険を脱しており、道理として災いなかるべし」。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、事の多くが二転三転し、陰陽が狂い、時に良く時に悪くなります。官職にある者は地位が不安定で、変動が定まりません。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 状況は時に良く時に悪くなります。自己のコントロールが鍵です。
  • 財運: 利益もあれば損失もあり、すべては自分次第です。
  • 家宅: 移転や移動が定まりません。
  • 健康: 病気は治療しても再発を繰り返しますが、危うく見えても害はありません。

高島吞象の解釈

  • 時運: 時に良く時に悪く、得失が繰り返されます。得たものを維持して失わないようにできるかは、人為にかかっています。
  • 商業: 損失もあれば利益もあります。利益を多くし損失を少なくし、損から再び益へと戻すことができれば、利益を得られます。
  • 家宅: 移転が定まらない象(きざし)があります。
  • 病気: 治療と再発を繰り返しますが、危うくとも無事を得られます。
  • 訴訟: 供述が二転三転し、かえって危険な状況を招く象があります。
  • 旅人: 帰る意志がまだ決まりません。
  • 妊娠: 男児が生まれます。やや難産の傾向がありますが、無事です。
  • 遺失物: 紛失したものは一度では見つからないかもしれませんが、やがて探し出せます。

変卦原文

明夷は、艱貞(かんてい)に利あり。
晋とは進なり。進めば必ず傷(やぶ)るるところあり。故にこれを受くるに明夷(めいい)をもってす。

変卦の現代語訳

明夷の卦。艱難の事を占うに利あり。《象伝》に曰く:本卦の内卦は離で、離は日。外卦は坤で、坤は地。太陽が地中に入るは、明夷の卦象なり。君子はこの卦象を観て、民を治め政を理するに、苛察をもって明とせず、外は愚にして内は慧、物を容れ衆に親しむ。

邵雍の解釈

日は地中に入り、光明傷つけらる。万事滞り、時運を待つべし。凶:この卦を得る者は、時運あたらず、事ごとに労苦あり、正道を堅守し、忍耐自重して時機を待つが宜しい。

伝統的解卦

この卦は異卦(下離上坤)が重なる。離は明、坤は順。離は日、坤は地。日は地に入り、光明損なわれ、前途は不明、環境は困難なり。時に従い光を養い、正道を堅守し、外は愚にして内は慧、韜光養晦(才能を隠し時期を待つ)するが宜しい。

四六

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲震為雷
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄妻財Geng Xu 庚戌▄▄           ▄▄  世
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄官鬼Geng Shen 庚申▄▄           ▄▄
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応 × →子孫Geng Wu 庚午▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄  応
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六四
中行(ちゅうこう)独り復(かえ)る。

爻辞の現代語訳

六四:中途より独り戻る。象に曰く「中途より独り戻るは、道に従いて戻るなり」。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、好運が期待でき、計画が利益をもたらす。官職にある者は復職する。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 振興しようとするものの、力が及ばない。
  • 財運: 計画は緻密であるが、資本が不足している。
  • 家宅: 女が多く男が少ない。以前の仲人に従うのがよい。
  • 健康: 最初に治療した医師に従うのがよい。

高島吞象の解釈

  • 時運: 気運が柔弱で、振興を望むものの、力が及ばないのが惜しまれる。
  • 商業: 計画は的確で正道を失っていないが、資本が満ちていないのが惜しい。
  • 家宅: 女性の家族が多く、男性の働き手が少ないため、独り寂しく寝起きし歌う嘆きを免れない。
  • 戦争: 道中での待ち伏せに警戒せよ。
  • 病気: 虚弱の症であるため、最初に治療した医師に従って養生するのがよい。
  • 旅人: 中途で引き返し、伴侶を得て再び帰る。
  • 婚姻: 以前の仲人に従うのがよい。
  • 遺失物: 中途でこれを探し求める。

変卦原文

震は、享(とお)る。震の来(きた)るとき虩々(げきげき)たり。笑言唖々(しょうげんあくあく)たり。震は百里を驚かす。匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず。
器を主(つかさ)どる者は長子にしくはなし。故にこれを受くるに震(しん)をもってす。

変卦の現代語訳

震卦。祭祀に臨む時、雷鳴が轟き渡り、ある者は恐怖で震え上がるが、しばらくすると平然と談笑できるようになる。巨雷が突如として響き、百里四方を震え上がらせても、ある者は平然として酒杓を手に持ち、一滴の酒もこぼさない。《象辞》に曰く:本卦は上卦・下卦ともに震であり、震は雷である。ゆえに巨雷が連動して響くのが震卦の象形である。君子はこれを見て、戒め恐れて自らの身を修め省みる。

邵雍の解釈

重なる雷が響き渡り、奮起して努める。先には難しく後には易しく、先には苦しく後には甘い。小吉:この卦を得る者は、奮起して振るい立てば大いに為すところがあるが、外見は華やかでも内実には困難がある恐れがあるため、言動を慎んで損失を防ぐべきである。

伝統的解卦

この卦は同卦(下震上震)が重なったものである。震は雷であり、二つの震が重なることで響きが大きくなり、沈鬱な気を取り除き、物事を通達させる。平素より安きに居て危うきを思い、畏怖の念を抱いて怠ることなければ、不意の事変に遭遇しても、泰然自若として普段通り談笑していられる。

五六

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲水雷屯
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄兄弟Wu Zi 戊子▄▄           ▄▄
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄  × →官鬼Wu Xu 戊戌▄▄▄▄▄▄▄  応
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応父母Wu Shen 戊申▄▄           ▄▄
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄官鬼Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄子孫Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄  世
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世兄弟Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六五
復(かえ)るに敦(あつ)し。悔いなし。

爻辞の現代語訳

六五:考察を経て帰還を決意すれば、悔いなし。《象辞》に曰く:考察を経て帰還を決意すれば悔いなしとは、内心から正道をもって自己を省みることを意味する。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、蓄財できるが、父親の不慮の事故に厳重に警戒せよ。官職にある者は昇進の機会がある。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 寛厚に対処すれば、功があり悔いなし。
  • 財運: 資本が充足しており、往復で利益を得る。
  • 家宅: 祖業を光大にする。
  • 健康: 精気ともに衰えているが、過度に憂慮する必要はない。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の気運は正しく、事ごとに寛厚であれば、前功があり悔いなし。
  • 商業: 資財が充足し、往来して利益を得る。
  • 家宅: 祖の基盤が深厚で、旧業が再び光り輝く、吉。
  • 戦争: 軍力が充実しており、城池を攻め落とし回復できる。
  • 病気: 病人は精神が充実し、体つきも豊かであり、心配はない。
  • 妊娠: 男児が生まれる。
  • 遺失物: 自らよく推し量るべきである。

変卦原文

屯は元(おお)いに亨る。貞(ただ)しきに利あり。用(もっ)て往くところあるなかれ。侯(きみ)を建つるに利あり。
天地の間に盈(み)つる者はただ万物なり。故にこれを受くるに屯(ちゅん)をもってす。屯とは盈つるなり。屯とは物の始めて生ずるなり。

変卦の現代語訳

屯の卦。大吉大利、吉なる占。出かけるのには不利。国を建てて侯を封じるには有利。《象辞》に言う:屯の上卦は坎、坎は雲であり、下卦は震、震は雷である。雲が上を行き、雷が下に動くのが、屯卦の卦象である。君子はこの卦象を観て、雲雷を法とし、雲の恩沢と雷の威厳をもって国事を治める。

邵雍の解釈

万物の始生であり、初めは困難である。先労後逸、苦しみが尽きて甘みが来る。凶:この卦を得る者は、困境に身を置き、守るに宜しく進むに宜しからず。大いに苦労して努力し、困難を排除して初めて通達する。初めは難しく後に解ける象がある。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上坎)が重なったもので、震は雷で「動」をたとえ、坎は雨で「険」をたとえる。雷雨が交加し、険象が次々と生じ、環境は悪劣である。「屯」は本来、植物が大地に芽吹くことを指す。万物の始生は、困難と険阻に満ちているが、時に順い運に応じれば、必ずや生き生きと栄える。

上六

本卦と変卦

六親納甲地雷復六親納甲山雷頤
子孫Gui You 癸酉▄▄           ▄▄  × →兄弟Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄
妻財Gui Hai 癸亥▄▄           ▄▄父母Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄
兄弟Gui Chou 癸丑▄▄           ▄▄  応妻財Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄  世
兄弟Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
官鬼Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
妻財Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  世父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応

爻辞原文

上六
復(かえ)るに迷う。凶なり。災眚(さいせい)あり。用(もっ)て師(いくさ)を行(や)る。終(つい)に大敗することあり。その国君(こくくん)に以(およ)ぶ、凶なり。十年に至るまで征する克(あた)わず。

爻辞の現代語訳

上六:迷い道に入り戻り難く、凶険で災禍あり。この爻に遭遇して出兵すれば、最終的に大敗を喫し、君主に凶険が及び、元気を大きく損ない、十年経っても再び征伐を起こすことはできない。《象辞》に曰く:迷い道に入り戻り難く凶険に遭遇するとは、君主が君道に背くからである。

邵雍の解釈

凶。この爻を得る者は、行うことが道理に背き、諸事順調にいかず、静にしていれば吉、動けば凶。官職にある者は権力に貪欲になりすぎて損失を被る。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 行うことが道理に背く。慎重にすれば禍を免れる。
  • 財運: 諸事順調にいかず、復業しがたい。
  • 家宅: 居住者にとって不利である。
  • 健康: 保全しがたい。

高島吞象の解釈

  • 時運: 気運が顛倒し、行うことが道理に背く。慎重にすれば禍を免れる。
  • 商業: 貨物が揃わず、約束の期日は不正確、市場価格も定まらず、必ず大損を招く。時に「復」業できず、凶。
  • 家宅: 怪異や祟りに警戒せよ。居住者に不利なことが多い。
  • 戦争: 轍は乱れ旗は倒れる、大敗の象。
  • 病気: 病状はすでに危険。長患いしながらも命を長らえるなら、なお幸いとするべきである。
  • 旅人: 外にあっては凶が多く、十年以内は帰れない恐れがある。
  • 妊娠: 女児が生まれる。この子が成長すれば、同じく大敗の命運をたどる。

変卦原文

頤(い)は、貞(ただ)しければ吉。頤を観る。自ら口実を求む。
物畜えられて然る後に養うべし。故にこれを受くるに頤(い)をもってす。

変卦の現代語訳

頤卦。占って吉兆を得る。養生(頤養)の道を探求するには、自食其力(自力で生計を立てること)にある。『象辞』に曰く:本卦は上卦が艮(山)、下卦が震(雷)であり、雷が山中より出でて万物が萌発する、これが頤卦の卦象である。君子はこの卦象を観て、生命を育むことの難しさを思い、言動を慎んで災いを避け、飲食を節制して修身養性につとめる。

邵雍の解釈

養正養育、謹言節食。実務を観察し、自知審慎す。小凶:この卦を得た者は、言動および飲食において、すべて慎まなければならない。正道を堅守し、言動を慎み、陰謀を企てる者は災いを招く。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上艮)が重なったものである。震は雷、艮は山。山が上にあり雷が下にあって、外実内虚である。春の暖かさに万物が養育され、時に従い賢人を養い民を育てる。陽実陰虚であり、実なる者は人を養い、虚なる者は人に養われる。自食其力(自力で生きる)の象。


三・卦例

このサイトの易経占いツールで卦を立て、この卦を実例の中で確認できます。梅花心易や小六壬も利用できます。

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