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易経 · No.25 · 天雷无妄

天雷无妄(第25卦)の卦辞、爻辞、変卦、伝統的解釈をまとめた易経資料。

目次 · 75
  1. 本卦
  2. 本卦原文
  3. 本卦の現代語訳
  4. 邵雍の解釈
  5. 傅佩栄の解釈
  6. 高島吞象の解釈
  7. 伝統的解卦
  8. 二・爻辞
  9. 初九
  10. 本卦と変卦
  11. 爻辞原文
  12. 爻辞の現代語訳
  13. 邵雍の解釈
  14. 傅佩栄の解釈
  15. 高島吞象の解釈
  16. 変卦原文
  17. 変卦の現代語訳
  18. 邵雍の解釈
  19. 伝統的解卦
  20. 二六
  21. 本卦と変卦
  22. 爻辞原文
  23. 爻辞の現代語訳
  24. 邵雍の解釈
  25. 傅佩栄の解釈
  26. 高島吞象の解釈
  27. 変卦原文
  28. 変卦の現代語訳
  29. 邵雍の解釈
  30. 伝統的解卦
  31. 三六
  32. 本卦と変卦
  33. 爻辞原文
  34. 爻辞の現代語訳
  35. 邵雍の解釈
  36. 傅佩栄の解釈
  37. 高島吞象の解釈
  38. 変卦原文
  39. 変卦の現代語訳
  40. 邵雍の解釈
  41. 伝統的解卦
  42. 四九
  43. 本卦と変卦
  44. 爻辞原文
  45. 爻辞の現代語訳
  46. 邵雍の解釈
  47. 傅佩栄の解釈
  48. 高島吞象の解釈
  49. 変卦原文
  50. 変卦の現代語訳
  51. 邵雍の解釈
  52. 伝統的解卦
  53. 五九
  54. 本卦と変卦
  55. 爻辞原文
  56. 爻辞の現代語訳
  57. 邵雍の解釈
  58. 傅佩栄の解釈
  59. 高島吞象の解釈
  60. 変卦原文
  61. 変卦の現代語訳
  62. 邵雍の解釈
  63. 伝統的解卦
  64. 上九
  65. 本卦と変卦
  66. 爻辞原文
  67. 爻辞の現代語訳
  68. 邵雍の解釈
  69. 傅佩栄の解釈
  70. 高島吞象の解釈
  71. 変卦原文
  72. 変卦の現代語訳
  73. 邵雍の解釈
  74. 伝統的解卦
  75. 三・卦例

本卦

六親納甲天雷无妄
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応

本卦原文

无妄は、元(おお)いに亨(とお)る貞(ただ)しきに利あり。それ正にあらざれば眚(わざわい)あり。往くところあるに利あらず。
復(かえ)れば妄(みだ)りならず。故にこれを受くるに无妄(むぼう)をもってす。

本卦の現代語訳

无妄卦。大いに通りて正しきに利あり。その正しきに非ざれば災いあり、往くところあるに利あらず。《象辞》に曰く、本卦は上卦が乾(天)、下卦が震(雷)であり、天の下で春雷が轟き、万物が萌発し、生気あふれるのが无妄の卦象である。先王はこの卦象を観て、時令に順応し、万物を保育した。

邵雍の解釈

欺かず妄だりにせず、真実至誠。自然に順ずれば、福禄は深く豊かになる。小吉:この卦を得る者は、自然の流れに身を任せ、正道を固守すれば、諸事すべて宜し。ただし、行いが正しくない者は、必ず災いを受ける。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運気はまさに好調であり、諸事すべて宜し。
  • 財運: 商品は売れ、財がもたらされ、自然と喜びが訪れる。
  • 家宅: 家運は非常に盛んであり、門地も釣り合っている。
  • 健康: 適度な運動を保てば、自然と消化・解消される。

高島吞象の解釈

  • 時運: 目下の運気は時宜を得ており、百事すべて宜しく、吉である。
  • 商業: まさに大照りの後に雨を望むかの如く、雷鳴一響に人々が仰ぎ見る。商品は到着すれば売れ行き絶好調となり、あらゆる利益が得られ、大吉である。
  • 家宅: この宅内では時折物音がすることもあるが、障りはない。家運は非常に盛んで、家族は繁栄し、吉である。
  • 戦争: 風雷が席巻する勢いがあるため、必ず堂々たる陣構えで正々堂々と臨むべきである。もし欺瞞によって勝とうとすれば、かえって災いを招く恐れがある。
  • 病気: 胸中に物が滞っており、動いても消化しきれていない状態。適度な運動を心がければ、自然と解消される。「薬なくして喜びあり」である。
  • 旅人: 現在すでに旅立っており、まもなく帰還する。
  • 婚姻: 両家はかねてより親交があり、家柄も釣り合っており、大吉である。
  • 妊娠: 男子を出産する。安産であり、吉である。
  • 遺失物: 太鼓の傍ら、あるいは臼の下、または臼の側を探せば見つかる。
  • 天候: 一雨降ればすぐに晴れる。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上乾)が重なったものである。乾は天、剛、健を象徴し、震は雷、剛、動を象徴する。動いて健やか、剛陽が盛んであり、人心が振興して必ず得るものがある。しかし、純正さに従うべきであり、妄動してはならない。无妄なれば必ず得るところがあり、必ず福をもたらすことができる。

  • 大象: 天の下で雷が動き、陽気が発揚する。真実にして虚妄なきことの意である。
  • 運勢: 何事も正道を固守すべきである。行いが正しくない者は、必ず災いを招く。
  • 事業: 身の程を知ることが貴い。個人の現実から出発し、分不相応な望みを抱かず、着実に努力し、行いを慎んで不測の災いを防ぐべきである。得失にこだわらず、誠意を持って求め、好機を待って動けば、事業は必ず成就する。
  • 商売: 無理は禁物である。市場のルールに従い、商業道徳を重んじ、投機心を捨て、暴利を貪らないこと。地道な努力を重ねれば、日ならずして必ず成功する。
  • 名声: 良い動機を持ち、苦労をいとわず努力し、幻想を捨てること。ただ耕すことに専念し、収穫を急がなければ、最終的には得るものがある。
  • 婚姻: 双方が誠意を持って接することが不可欠である。決して軽率な態度を取ってはならず、また急いで成果を求めず、自然の流れに任せることで、時が来れば自ずと成就する。
  • 判断: 気力に満ち、向上心があり、大いに為すところがある。しかし、必ず勤勉に努力し、誠実かつ謙虚に、向学心を持って励むこと。少しの成功で得意になってはならない。得るものを追求するのではなく、実直に行動することを追求せよ。規律に従って行動し、時機を待ってから動くこと。特に、分不相応な念を取り除くべきである。そうすれば、自らの理想を実現できる。

二・爻辞

初九

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲天地否
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄父母Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄  応
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄兄弟Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世官鬼Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Yi Mao 乙卯▄▄           ▄▄  世
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄官鬼Yi Si 乙巳▄▄           ▄▄
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応 ○ →父母Yi Wei 乙未▄▄           ▄▄

爻辞原文

初九
无妄なり。往けば吉なり。

爻辞の現代語訳

初九:妄りに不正を行わなければ吉。《象辞》に言う:妄りな行動がないのは、すべての行動が意志によって制御されているからである。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、計略が功を奏して利益を得る。官にある者は上司から賛辞を得て、民から慕われる。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 現状維持(株を守る)は良くない。外に出て行動を起こすべきである。
  • 財運: 旅商いは有利、店を構えての商売は良くない。
  • 家宅: 転居は吉。婿養子を迎えるのも良い。
  • 健康: 外に出て医者に診てもらうとよい。

高島吞象の解釈

  • 戦争: 守るに宜しく、攻めるには宜しからず。そうすれば害はない。四爻の援軍が力を発揮するのを待ってから、大いに進軍して勝利すべきである。
  • 商業: 現時点では資本がまだ浅いため、慎重に自守し、災害を免れるべきである。後に助けを得て、自然と利益を得られるようになる。
  • 家宅: 新築の家である。前方の山容に抑えられているため、建物を高くしすぎてはならない。そうすれば咎なし。
  • 功名: 才能や学問は高いが、初めて名声を求めるにあたっては、早くに発揮しすぎるべきではない。自ら抑制すべきであり、大器晩成を尊ぶべし。
  • 妊娠: 占えば、初産で男児が生まれる象である。
  • 訴訟: 健進(無理に進むこと)は良くない。進みすぎれば災いがある。
  • 婚姻: 初陽が四爻に止められる(畜せられる)のは、夫が妻に制約される象である。夫がその制御に順従できれば、同じく災いはない。
  • 外出: 今はしばらくとどまり、時運を待つべきである。
  • 病気: 現在は病気であっても、心配はない。
  • 遺失物: 後になれば自然と見つかる。

変卦原文

否の人にあらざる、君子の貞(てい)に利あらず。大往き小来(きた)る。
泰とは通ずるなり。物はもって終に通ずべからず。故にこれを受くるに否(ひ)をもってす。

変卦の現代語訳

否卦。小人に隔てられ、これは君子にとって不利な占いで、事業も盛んから衰へと向かう。『象辞』に言う:天地が隔たって交わらず、万物が閉塞して通じないのが、否卦の象である。君子はこの卦象を観て、国家の政治が閉塞している時には、隠居して仕官せず、倹約を尊んで災難を避け、禄利を栄誉とすべきではないと考える。

邵雍の解釈

大往き小来たる、閉塞して通じず。否極まれば泰来たる、徳を修めて難を避く。凶:この卦を得るは、万物閉塞の象、上下和合せず、諸事順調にいかず。何事も耐え忍ぶべきであり、時運が好転するのを待って行動を起こすべきである。

伝統的解卦

この卦は異卦(下坤上乾)が重なり、その構造は泰卦と反対である。陽気が上昇し、陰気が下降して、天地が交わらず、万物が通じない。これらは互いに「綜卦」であり、泰が極まれば否となり、否が極まれば泰が来たるという、互いに因果となることを示している。

二六

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲天沢履
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄兄弟Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄子孫Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄  世
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世父母Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄  × →官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄  応
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六二
耕さずして穫(え)、菑(し)せずして畬(よ)するときは、往くところに利あり。

爻辞の現代語訳

六二:耕さずして収穫を求め、荒地を開墾せずして熟田の収穫を求めるようなもの。このような妄謬な行動がどうして利となろうか。《象辞》に言う:耕さずに収穫を求めようとする、このような虚妄な考えは富をもたらすことはない。

邵雍の解釈

吉。この爻を得る者は、ちょうど好運に恵まれ、労せずして得る。富者は財を多く得て、商人は外に出て利益を得る。官にある者は昇進し、学問をする者は佳き成績を収める。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 正運に適う。思いがけない財を得る。
  • 財運: 謀らずして得られ、大きな利益が手に入る。
  • 家宅: 家督を継ぐ。または婿養子を迎える縁組み。
  • 健康: 自然に全快する。

高島吞象の解釈

  • 時運: 目下、運気が正しい軌道に乗っており、自然と思いがけない財や糧を得て、大いに利あり。
  • 商業: 謀らずして得られ、しかも大きな利益を得る。吉。
  • 家宅: この宅地は相続された財産であるか、あるいは他人のために管理している別荘・農舎と思われる。
  • 戦争: 前途で形勢が逆転し、勝たざるにして勝つ象がある。
  • 病気: 「薬を用いずして喜びあり」(自然に治る)。
  • 婚姻: 婿養子を迎える縁組みである。
  • 旅人: 外で利益を得ているが、一時的にまだ帰らない。
  • 妊娠: 女児が生まれる。

変卦原文

虎の尾を履(ふ)む、人を咥(くら)わず。亨(とお)る。
物畜えられて然る後に礼あり。故にこれを受くるに履(り)をもってす。

変卦の現代語訳

履卦。虎の尾を踏むような危うさがあっても、虎は人を噛まず、吉となります。『象辞』に言う:本卦の上卦は乾(天)、下卦は兌(沢)であり、上には天、下には沢があり、尊卑の別が明らかである。これが履卦の象である。君子はこの卦象を見て、上下の秩序や尊卑を弁え、人々に規律を守らせ、本分を尽くさせるのである。

邵雍の解釈

歩みが不安定で、困難や危険が伴います。謙虚に自らを重んじ、慎んで主人に仕えるべきです。小凶:この卦を得たときは困難な時期であり、多くの障害や不順があります。すべての事において急進は禁物で、順序を追って進み、慎重に行動しなければなりません。

伝統的解卦

この卦は異卦(下卦が兌、上卦が乾)が重なったものです。乾は天、兌は沢であり、天を君主、沢を庶民に例えています。原文には「虎の尾を踏むも、人を咥(か)まず」とあります。そのため、結果は吉となります。君主は上に、民は下にあり、それぞれがしかるべき位置にあります。兌の柔軟さが乾の剛強さに遭うため、踏むところは危険を伴います。「履」は実践を意味し、卦の義は地に足をつけ、着実に前進・向上することを意味します。

三六

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲天火同人
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄子孫Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄  応
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄妻財Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世兄弟Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄  × →官鬼Ji Hai 己亥▄▄▄▄▄▄▄  世
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄子孫Ji Chou 己丑▄▄           ▄▄
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応父母Ji Mao 己卯▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六三
无妄の災あり。或いはこれが牛を繋ぐ。行人(こうじん)の得ものは、邑人(ゆうじん)の災い。

爻辞の現代語訳

六三:思いがけない災難。例えば、ある人が牛を繋いではいけない場所に繋ぎ、通りがかった人がその牛を連れ去って思いがけない利益を得る一方で、村人は牛を失って思いがけない災いを受けるようなもの。《象辞》に言う:通りがかりの者は思いがけず牛を得て、村人は思いがけず災いを被る。

邵雍の解釈

凶。この爻を得た者は、無妄の災い(予期せぬ災難)があり、財を失い身を損なう。官職にある者は進取すべきではない。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 気まずい時期であり、思いがけない事故やトラブルに注意すること。
  • 財運: 他人に備え、出費や財の損失を防ぐこと。
  • 家宅: 部外者による侵占あり。遠方の人と縁組する。
  • 健康: 外部からの感染あり。予防と治療に注意すること。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の運気は不安定で気まずい状態にあり、不測の事態を防ぐため、慎重に行動すべきである。
  • 商業: 他人に利益を奪われ、自分が財を失うのを防ぐこと。
  • 家宅: この住宅は部外者に占拠される恐れがある。
  • 戦争: 進軍すれば勝利するが、守備軍は損失や敗北を防ぐべきである。
  • 病気: この病気は外部の人から感染した恐れがあり、懸念される。
  • 旅人: 帰るには帰るが、家族に災いがあるかもしれない。
  • 婚姻: 遠方の人と縁組するのが良く、吉である。
  • 遺失物: すでに通りがかりの者に拾われている。

変卦原文

人に同じうにするに野(や)に于(おい)てす。亨(とお)る。大川(たいせん)を渉(わた)るに利あり。君子の貞(てい)に利あり。
物はもって否に終るべからず。故にこれを受くるに同人(どうじん)をもってす。

変卦の現代語訳

同人卦。野において人を同にする(志を同じくする者を野に集めて大業を行う)は、吉。大川を渡るに利あり、君子の貞に利あり。《象辞》に曰く:同人の卦は、上卦が乾・天・君主であり、下卦が離・火・臣民である。上乾下離は、君主の意志が下達し、臣民の情情が上達し、君臣の意志が和同することを象徴する。これが同人の卦象である。君子はこの卦象を観て、火の天を照らし出す性質に倣い、物類を分析し、情状を弁明する。

邵雍の解釈

人々が親しみ合い、志を同じくする。求めるものはすべて得られ、意にかなわぬことはない。吉:この卦を得れば、吉祥如意であり、他人と協力して事を進めるのが最も良く、上下心を一にして計りごとが成就する。

伝統的解卦

この卦は異卦(下離上乾)が重なったもので、乾は天、君主であり、離は火、臣民・民衆である。天の下に火があり、火の性質は燃え上がって天と同じになり、上下が和同し、同舟相救い、人間関係が調和して天下大同となる。

四九

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲風雷益
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄兄弟Xin Mao 辛卯▄▄▄▄▄▄▄  応
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄子孫Xin Si 辛巳▄▄▄▄▄▄▄
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世 ○ →妻財Xin Wei 辛未▄▄           ▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄  世
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

九四
貞(てい)にすべし。咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

九四:心にかなう占いであり、災いはない。《象辞》に言う:貞正な徳を持っていれば、災いはなく、道理として当然である。

邵雍の解釈

平。この爻を得た者は、現状を維持するのが良く、計画は堅実であって浮ついてはならない。官職にある者は職務を守り、妄動してはならない。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運気は平穏であるが、妄動すれば咎(とが)がある。
  • 財運: 旧業を堅く守れば、利益を得ることができる。
  • 家宅: 祖業を維持すること。
  • 健康: 静かに療養すれば、来月には快方に向かう。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の運気は平穏であり、分をわきまえれば得るものがあり、妄動すれば災いがある。
  • 商業: 旧業を堅く守れば、自然と道は開ける。
  • 家宅: この宅地はもともと先祖代々の土地であり、永く保つべきで、衰退させてはならない。
  • 戦争: すでに外卦の地に入っている。城池を堅守すべきであり、決して無謀に進んではならない。
  • 病気: 今は静かに療養すべきであり、来月には「薬を用いずとも」回復する。
  • 旅人: 一時的に帰らないが、外にいても咎はない。
  • 妊娠: 男子が生まれる。
  • 遺失物: 必ず再び得ることができる。

変卦原文

益は、往くところあるに利あり。大川(たいせん)を渉(わた)るに利あり。
損して已(や)まざれば必ず益(ま)す。故にこれを受くるに益(えき)をもってす。

変卦の現代語訳

益卦。これを得るは、往くところあるに利あり、大川を渡るに利あり。《象辞》に曰く:本卦は上卦が巽にして巽は風、下卦が震にして震は雷。風雷激荡するは益の卦象なり。君子はこの卦象を観て、風雷の威力に畏れおののき、もって善を見ればすなわちこれに従い、過ちあればすなわちこれを改む。

邵雍の解釈

上を損して下を益し、奮発して為すあり。進取して名を成し、商賈は利を得る。小吉:この卦を得る者は、まさに好運に当たり、奮発して進図し、人の助けを得て名利を獲得す。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上巽)が重なる。巽は風、震は雷。風雷激荡し、その勢いはますます強く、雷はますます響き、風と雷は相助けて互いに長じ、交々相助益す。この卦は損卦と相反する。これは上を損して下を益するものであり、後者は下を損して上を益するものである。二卦は損益の原則を解き明かしている。

五九

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲火雷噬嗑
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄子孫Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄  ○ →妻財Ji Wei 己未▄▄           ▄▄  世
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世官鬼Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄  応
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

九五
无妄の疾(やまい)あり。薬(くすり)することなくして喜びあり。

爻辞の現代語訳

九五:思いがけない病気にかかるが、慌てて薬を飲まなくても、自然に全快する。《象辞》に言う:思いがけない薬は、むやみに服用してはならない。

邵雍の解釈

平。この爻を得た者は、計画が成功し、病が癒え、あるいは出産の喜びがある。官職にある者は、たとえ災難があっても、弁明せずとも自然と明らかになり、解決する。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運気はちょうど良い時であり、気にする必要はない。
  • 財運: 物価を心配せず、心を平穏に保つこと。
  • 家宅: 倒壊に備えること。
  • 健康: 心配する必要はない。

高島吞象の解釈

  • 時運: 現在の運気はまさに正しく、思いがけない出来事があっても気にする必要はない。すべては自分次第である。
  • 商業: 一時的な物価の理由なき乱高下は、商売の妨げにはならない。時間が経てば自然と落ち着くので、決して慌てて動いてはならない。
  • 家宅: 風や雪の重みによる倒壊の恐れがあるが、大きな害はなく、かえって喜びの兆しとなる。
  • 戦争: 軍中に感染症が流行する恐れがある。営舎を清潔に保ち、むやみに薬を用いてはならない。咎なし。
  • 旅人: 途中で思いがけない事態に巻き込まれる恐れがあるが、すぐに帰ってくることができる。
  • 訴訟: 不測の事態に巻き込まれるが、弁明せずとも自然と解決する。
  • 妊娠: 男子が生まれる。
  • 遺失物: 探さずとも自然と得られます。

変卦原文

噬嗑は、亨(とお)る。獄(ごく)を用うるに利あり。
観るべくして後に合うところあり。故にこれを受くるに噬嗑(ぜいごう)をもってす。

変卦の現代語訳

噬嗑の卦。通達す。訴訟や刑獄に有利である。『象辞』に曰く:本卦の下卦は震(雷)で、上卦は離(電)であり、雷電が交わるのが噬嗑の卦象である。先王はこの卦象を観て、威風堂々たる雷と幽暗を照らす電に法り、厳明な政治を行い、刑罰を明らかにし、法律を正した。

邵雍の解釈

硬い骨を噛み砕くような強硬な態度。障害が多く、積極的に解決を求める必要がある。凶:この卦を得た者は、物事が思い通りにいかず、紛争が避けられず、諸事阻害される。平穏を保つには、規律を堅く守り、利益に誘惑されないことである。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上離)が重なり合っています。離は陰卦、震は陽卦です。陰陽が交わり、硬いものを噛み砕くことから、恩威並施(恩情と威厳を共に行う)、寛厳結合(寛大さと厳格さを組み合わせる)、剛柔相済(剛強さと柔軟さが互いに補い合う)をたとえています。噬嗑(ぜいごう)は上下の顎が噛み合い、咀嚼することを意味します。

上九

本卦と変卦

六親納甲天雷无妄六親納甲沢雷随
妻財Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄  ○ →妻財Ding Wei 丁未▄▄           ▄▄  応
官鬼Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄官鬼Ding You 丁酉▄▄▄▄▄▄▄
子孫Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄  世父母Ding Hai 丁亥▄▄▄▄▄▄▄
妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄  世
兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄
父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄  応父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

上九
无妄にして行けば、眚(わざわい)あり。利するところなし。

爻辞の現代語訳

上九:妄動してはならない!災いがあり、得るものはない。『象辞』に曰く:妄みに行動するのは、絶望し自暴自棄になっている表れである。

邵雍の解釈

平。この爻を得た者は、好運は既に過ぎ去っており、妄動すべきではない。さもなくばトラブルが相次ぐ。ただ臨機応変に対処することでのみ禍を免れる。官職にある者は、妄動すれば左遷の憂いがある。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 好運は既に終わり、妄動してはならない。
  • 財運: 当面は静守し、再投資は避けること。
  • 家宅: 慎んで移転しないこと。
  • 健康: 晩年は養生に専念すること。

高島吞象の解釈

  • 時運: 好運は既に終わっている。安んじて現状を維持すべきで、動けば最終的に凶となる。
  • 商業: これまでの取引はまずまずの利益を得ていただろうが、今は年末にあたり、あるいは季節の変わり目であるため、しばらく静守すべきである。決してさらに進めてはならず、損失を防ぐべきである。
  • 家宅: これは旧宅であるが、住み続ければ吉。慎んで他へ移転しないこと。移転すれば災いがある。
  • 戦争: 極限に達しており、これ以上進んではならない。進めば害がある。
  • 病気: 必ず高齢であり、養生して自適に過ごすのがよい。
  • 旅人: 即日帰還できるが、帰還後は決して出かけてはならない。
  • 妊娠: 男児が生まれる。
  • 遺失物: 深く追いかけても得られない恐れがある。

変卦原文

随は、元(おお)いに亨(とお)る貞(ただ)しきに利あり。咎(とが)なし。
豫べば必ず随(したが)うことあり。故にこれを受くるに随(ずい)をもってす。

変卦の現代語訳

随卦。大吉にして大利、貞に吉。災いなし。『象伝』に曰く:本卦の下卦は震にして震は雷、上卦は兌にして兌は沢。雷が沢の中にありて、大地は凍り万物は蟄伏するが随の象なり。君子はこの卦象を観て、天時に随って静まる雷に倣い、時に応じて息(いこ)い、日が暮るれば室に入りて休息す。

邵雍の解釈

随順和同し、貞固に自らを持す。機運に従うべきで、専横にしてはならない。小吉:この卦を得る者は、大勢に従うが宜しく、物事は成る。何事も他人と多くコミュニケーションを取れば、名利を共に得られる。決して我執を通すべからず、専横なる者は事成らず。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上兌)が重なったもので、震は雷、動くことを表し、兌は悦び、動いて悦ぶことが「随」である。「随」とは相互に従い合うことを指し、自己に従う物があり、物も自己に従うことができ、互いに疎通する。随は必ず時に従い勢いに順ずるものであり、原則と条件があり、堅貞(節操を固く守ること)を前提とする。


三・卦例

このサイトの易経占いツールで卦を立て、この卦を実例の中で確認できます。梅花心易や小六壬も利用できます。

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