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易経 · No.38 · 火沢睽

火沢睽(第38卦)の卦辞、爻辞、変卦、伝統的解釈をまとめた易経資料。

目次 · 75
  1. 本卦
  2. 本卦原文
  3. 本卦の現代語訳
  4. 邵雍の解釈
  5. 傅佩栄の解釈
  6. 高島吞象の解釈
  7. 伝統的解卦
  8. 二・爻辞
  9. 初九
  10. 本卦と変卦
  11. 爻辞原文
  12. 爻辞の現代語訳
  13. 邵雍の解釈
  14. 傅佩栄の解釈
  15. 高島吞象の解釈
  16. 変卦原文
  17. 変卦の現代語訳
  18. 邵雍の解釈
  19. 伝統的解卦
  20. 二九
  21. 本卦と変卦
  22. 爻辞原文
  23. 爻辞の現代語訳
  24. 邵雍の解釈
  25. 傅佩栄の解釈
  26. 高島吞象の解釈
  27. 変卦原文
  28. 変卦の現代語訳
  29. 邵雍の解釈
  30. 伝統的解卦
  31. 三六
  32. 本卦と変卦
  33. 爻辞原文
  34. 爻辞の現代語訳
  35. 邵雍の解釈
  36. 傅佩栄の解釈
  37. 高島吞象の解釈
  38. 変卦原文
  39. 変卦の現代語訳
  40. 邵雍の解釈
  41. 伝統的解卦
  42. 四九
  43. 本卦と変卦
  44. 爻辞原文
  45. 爻辞の現代語訳
  46. 邵雍の解釈
  47. 傅佩栄の解釈
  48. 高島吞象の解釈
  49. 変卦原文
  50. 変卦の現代語訳
  51. 邵雍の解釈
  52. 伝統的解卦
  53. 五六
  54. 本卦と変卦
  55. 爻辞原文
  56. 爻辞の現代語訳
  57. 邵雍の解釈
  58. 傅佩栄の解釈
  59. 高島吞象の解釈
  60. 変卦原文
  61. 変卦の現代語訳
  62. 邵雍の解釈
  63. 伝統的解卦
  64. 上九
  65. 本卦と変卦
  66. 爻辞原文
  67. 爻辞の現代語訳
  68. 邵雍の解釈
  69. 傅佩栄の解釈
  70. 高島吞象の解釈
  71. 変卦原文
  72. 変卦の現代語訳
  73. 邵雍の解釈
  74. 伝統的解卦
  75. 三・卦例

本卦

六親納甲火沢睽
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応

本卦原文

睽は小事には吉なり。
家道窮まれば必ず乖(そむ)く。故にこれを受くるに睽(けい)をもってす。

本卦の現代語訳

睽卦。この卦に遭えば、小事は吉なり。『象辞』に曰く:本卦の上卦は離にして離は火、下卦は兌にして兌は沢なり。上は火、下は沢、両者背き離れるは睽卦の卦象なり。君子はこの卦象を観て、もって万物の同ずる所を総合し、万物の異にする所を分析す。

邵雍の解釈

人心は外に向かい、背道馳馳す。事を成し難く、大挙するに宜しからず。凶:この卦を得る者は、運気振るわず、水火容れず、相互に矛盾し、諸事成就し難し。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 上下通ぜず、正をもってこれに対処すべし。
  • 財運: 人の捨てるものを我が取れば、なお小利あり。
  • 家宅: 移転して避けるが宜し。選んでこれを娶るべし。
  • 健康: 上は火、下は湿(沢)、実に治し難し。

高島吞象の解釈

  • 時運: 目下、気運は顛倒しており、ただ正をもってこれに対処するが宜しい。
  • 戦争: 軍情和合せず、上下で志を異にす。離散(『睽』散)を防ぐべし。
  • 功名: 上下通ぜず、功名は望み難し。
  • 商業: 商品の価格は上下の差が激しいが、人が捨てるものを我が取ることで、なお小利を望むことができる。
  • 病気: 病は上下焦にあり、胸気が隔絶し、上に火あり、下に湿あり、治療は非常に困難です。
  • 家宅: この宅は天盤・地盤ともに動き、家族一同にとって凶であり、速やかに移転して避けるべきです。
  • 婚姻: 二人の娘がともに結納を望んでおり、姉は気性が荒く急ぎがちで、妹は寛容で柔和です。選んで娶るのがよいでしょう。
  • 訴訟: すぐに解散して終わらせるのがよいでしょう。
  • 妊娠: 女の子が生まれます。

伝統的解卦

この卦は異卦(下兌上離)が重なったものです。離は火、兌は沢を表します。上が火で下が沢であり、互いに背いて交わりません。克すれば生じ、往復して空じることはありません。万物はそれぞれ異なり、必ず差異や相互の矛盾が存在します。睽(けい)とは矛盾を意味します。

  • 大象: 離の火は上に向かい、兌の沢は下に向かうため、一上一下で両者が背き合い、また二人の女性が同居して正道を得られない象です。
  • 運勢: 運気は優れず、諸事の成就は難しく、水火相容れない象があります。変に臨んでも驚かず冷静でいるべきです。
  • 事業: 事業の創立は困難で、処境は険しいものです。もし志を同じくし、互いに信頼し合えれば、目的を達することができます。ただし、最初は小さな事しか成功しません。小事が積み重なることで大事を成せます。協力すれば成功し、志が異なれば失敗します。団結を強め、妥協して意思疎通を図るべきです。内部での相互の疑心暗鬼は最も禁物です。
  • 商売: 平穏な態度で市場競争に臨み、大同を求めて小異を残すべきです。競合相手を敵視せず、和して同ぜず、群れて党せずの姿勢が大切です。特に紛争を引き起こさないよう、災禍を極力避けてください。
  • 名声: 誠実な心で努力し向上することです。悪人に対しても、必要な時には完全に交わりを絶つのではなく、寛容な態度で適度に付き合うべきです。志を同じくする者とも完全に一致する必要はなく、異の中に同を求めるのがよいでしょう。
  • 婚姻: 双方が誠実に向き合う必要があります。さもなければ第三者が介入しやすく、夫婦が疑い合えば家庭が崩壊します。
  • 判断: 矛盾し対立する状態にあります。寛大で穏やか、かつ柔軟な態度で人生に臨むことが重要です。そうすることで心を平穏にし、柔軟に向上できます。合すれば必ず離れ、離れれば必ず合し、同の中に異があり、異の中に同があるという道理を認識してください。さもなければ、剛が極まれば暴躁となり、明が極まれば疑念が生じます。暴と疑はいずれも致命的となります。

二・爻辞

初九

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲火水未済
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄兄弟Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄  応
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄子孫Ji Wei 己未▄▄           ▄▄
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世妻財Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄兄弟Wu Wu 戊午▄▄           ▄▄  世
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄子孫Wu Chen 戊辰▄▄▄▄▄▄▄
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応 ○ →父母Wu Yin 戊寅▄▄           ▄▄

爻辞原文

初九
悔(くい)亡(ほろ)ぶ。馬を喪(うしな)う逐(お)う勿(な)くして自(おのずか)ら復(かえ)る。悪人を見れば咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

初九:悔いる必要はありません。馬を失っても、探す必要はなく、自然と戻ってきます。途中で悪人に遭遇しても、災いを受けることはありません。《象辞》に言う:悪人に会っても災いがないのは、悪人の悪意を消し去ることを意味します。

邵雍の解釈

平。この爻を得た者は、営謀において先には失うものの後には得、人間関係においては先には離れるものの後には合します。凶悪な災難に厳重に警戒してください。官職にある者は、閑職から復職するか、左遷された者が再び昇進します。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 好運が訪れ始めています。自然の流れに任せるのがよいでしょう。
  • 財運: 深く心配する必要はありません。後には必ず大いに通ります。
  • 家宅: 平穏無事にして咎なし。焦らず待つべし。
  • 健康: 大きな障りなし。

高島吞象の解釈

  • 時運: 幸運の兆し現れ、災いと後悔はすでに退く。失うものがあっても気にするに及ばず。たとえ悪人が侵入してきても、拒む必要はない。自然と咎なしに至る。
  • 戦争: 初戦において小敗するも、のちに必ず大勝す。強敵も我を害することはかなわず、咎なし。
  • 商業: 新たに行う交易は、一時的に失うも必ず回復するゆえ、憂慮する必要なし。来る者は拒まず、細かく計算するに及ばず。現状は利益が見えなくとも、のちに必ず大いに通ず。
  • 功名: 現在は災いも後悔もないが、いまだ名を成すには至らず。来年を待ち、二爻にて「巷(ちまた)に出逢う」を得て初めて、栄達を手にす。
  • 家宅: 家宅は平穏にして後悔なく、咎なし。
  • 遺失物: あえて探し求める必要なし、自然と得る。
  • 婚姻: 現時点では成就せず。六ヶ月、または六年の歳月を待てば必ず成就して吉。上九の「寇(あだ)するにあらず、婚媾(こんこう)するなり」の辞による。
  • 訴訟: 訴えは必ず理が通り、咎なし。
  • 妊娠: 女児が生まれる。

変卦原文

未済(びせい)は、亨(とお)る。小狐(しょうこ)汔(ほと)んど済(わた)る。其(そ)の尾を濡らす。利するところなし。
物は窮まるべからざるなり。故にこれを受くるに未済(びせい)をもってしてここに終る。

変卦の現代語訳

未済卦。亨る。小狐、殆んど渡らんとして、その尾を濡らす。征くところ利なし。『象辞』に曰く:本卦の上卦は離で、離は火。下卦は坎で、坎は水。火が水の上にあり、水が火を克すことができないのが未済卦の象である。君子はこの卦象を観て、水火が位置を異にして相克しないことに感じ入り、慎重な態度をもって事物の性質を見極め、それぞれの居所を正す。

邵雍の解釈

助けを得られず、時を待って動くべきである。小より大へ至るものであり、焦って進んではならない。小凶:この卦を得る者は、運勢が通ぜず、諸事思い通りにならない。小より始めて大に進み、着実に進取し、辛抱強く難関を突破すれば、最終的には成功する。

伝統的解卦

この卦は異卦(下坎上離)が重なったものである。離は火、坎は水。火が上にあり水が下にあるため、火の勢いが水の勢いを圧倒し、消火の大功がまだ成就していない。ゆえに未済と称する。『周易』は乾坤の二卦をもって始まり、既済・未済の二卦をもって終わるが、これは変化と発展の思想を十分に反映している。

二九

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲火雷噬嗑
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄子孫Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄妻財Ji Wei 己未▄▄           ▄▄  世
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世官鬼Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄妻財Geng Chen 庚辰▄▄           ▄▄
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄  ○ →兄弟Geng Yin 庚寅▄▄           ▄▄  応
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応父母Geng Zi 庚子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

九二
主(しゅ)に巷(ちまた)に遇(あ)う。咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

九二:情に厚くもてなしてくれる主人に出逢い、災いなし。『象伝』に曰く、もてなしの良い主人に出逢うとは、道に迷わなかったことを示している。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、知己を得て計略や望みが意のままに叶う。官職にある者は明君に出逢い、昇進の望みあり。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 風雲の好機を得て、勇往邁進すべし。
  • 財運: 財主に出逢い、共同で経営す。
  • 家宅: 貴人の来訪あり。密通や私情に注意せよ。
  • 健康: 良医に出逢う。

高島吞象の解釈

  • 時運: 卦は《睽》に値し、本来の運気は佳からず。されど近頃ようやく絶好の出逢いを得て、行けば必ず慶びあり。
  • 戦争: 二と五が相対し、内なる二は我が軍、五は敵軍なり。狭い路地で出逢い、白刃を交えるも、この戦いはまだ勝負が決せず。
  • 商業: 「巷」の字は「共」に従う。必ず共同で行う事業であり、一人の財主に出逢って共に営む象なり。
  • 功名: まさに風雲の機に出逢う時なり。
  • 家宅: この宅は曲がりくねった路地の中にあり。近いうちに貴人が訪れ、相まみえて歓談し、大いなる慶びあり。
  • 病気: 良医に出逢い、咎なし。
  • 婚姻: 『詩経』に詠まれる「邂逅して相逢い、我が願いに適えり」であり、これは男女の私情にして、正しき配偶にあらず。
  • 妊娠: 女児が生まれる。

変卦原文

噬嗑は、亨(とお)る。獄(ごく)を用うるに利あり。
観るべくして後に合うところあり。故にこれを受くるに噬嗑(ぜいごう)をもってす。

変卦の現代語訳

噬嗑の卦。通達す。訴訟や刑獄に有利である。『象辞』に曰く:本卦の下卦は震(雷)で、上卦は離(電)であり、雷電が交わるのが噬嗑の卦象である。先王はこの卦象を観て、威風堂々たる雷と幽暗を照らす電に法り、厳明な政治を行い、刑罰を明らかにし、法律を正した。

邵雍の解釈

硬い骨を噛み砕くような強硬な態度。障害が多く、積極的に解決を求める必要がある。凶:この卦を得た者は、物事が思い通りにいかず、紛争が避けられず、諸事阻害される。平穏を保つには、規律を堅く守り、利益に誘惑されないことである。

伝統的解卦

この卦は異卦(下震上離)が重なり合っています。離は陰卦、震は陽卦です。陰陽が交わり、硬いものを噛み砕くことから、恩威並施(恩情と威厳を共に行う)、寛厳結合(寛大さと厳格さを組み合わせる)、剛柔相済(剛強さと柔軟さが互いに補い合う)をたとえています。噬嗑(ぜいごう)は上下の顎が噛み合い、咀嚼することを意味します。

三六

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲火天大有
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄官鬼Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄  応
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄父母Ji Wei 己未▄▄           ▄▄
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世兄弟Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄  × →父母Jia Chen 甲辰▄▄▄▄▄▄▄  世
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄妻財Jia Yin 甲寅▄▄▄▄▄▄▄
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応子孫Jia Zi 甲子▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六三
輿(くるま)を曳(ひ)かる。その牛掣(とど)めらる。その人天(てん)せられ且(か)つ劓(はなぎ)らる。初めなくして終りあり。

爻辞の現代語訳

六三:貨物を載せた車が見える。車を引く牛は身を屈めたり仰いだりして懸命に引いており、御者は額に入れ墨をされ、鼻を削がれた罪人である。はじめ車は泥に嵌まって動かなかったが、のちにようやく動き出した。『象伝』に曰く、罪人が車を引くのを見るのは、六三の陰爻が陽位に居てふさわしからず、人が苦境に陥るがごときを表明している。はじめは順調にいかぬが、終わりは良好となる。六三の陰爻が進んで九四の陽爻に出逢い、人が強者の助けを得るがごときだからである。

邵雍の解釈

凶。この爻を得る者は、望むことに障害あり。険難の中に安らぎを求め、はじめは迷うものののちに順調となる。不義の者は身内の刑傷の災いあり。官職にある者は小人の讒言を防ぐべし。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 刑傷の恐れあり、三年のあいだ苦しみ耐えるべし。
  • 財運: 人の和を得がたく、得る利益なし。
  • 家宅: 西に向かうがよろし。はじめは疑うも、のちに氷解す。
  • 健康: 顔にできものができるが、のちに自然と治癒する。

高島吞象の解釈

  • 時運: 運気が不当であり、刑傷の災いある恐れあり。三年後には好運を得る。
  • 商業: 人と折り合わず、利益が得られないばかりか、刑獄の災いを防ぐ必要あり。後日になれば成就すべし。
  • 功名: 左右から牽制されて身動きが取れず、動けば咎めを受ける。どうして名を成せようか。晩年の運気は吉なり。
  • 戦争: 車は壊れ馬は逃げ、兵は敗れ将は亡くなり、前進できず。必ず応じる軍の助力を待つことで、はじめは敗れるも終わりには勝つことを得る。
  • 婚姻: はじめは男側の家から疑われ忌まれて恥辱を免れないが、最後には疑いが解けて婚姻が調う。
  • 家宅: この宅は位置が不当であり、前後左右すべてから牽制されている。宅中の人はしばしば頭部や顔面を傷つける禍いあり。山が午(南)に向いており、《離》の火が剋しに来るためである。西の《兌》の位へ向きを改めるのが吉。
  • 病気: 必ず顔に瘡(かさ)ができるが、後に自然と治る。
  • 訴訟: 刑罰や災難を免れがたいが、最終的には自然と解決する。
  • 遺失物: 後で見つけ出すことができる。
  • 妊娠: 女の子が生まれる。顔に傷ができるのを防ぐこと。

変卦原文

大有は、元(おお)いに亨(とお)る。
人と同じくする者は物必ずこれに帰す。故にこれを受くるに大有(たいゆう)をもってす。

変卦の現代語訳

大有卦。昌隆通泰。《象辞》に曰く、本卦の下卦は乾(天)、上卦は離(火)であり、火が天上にありて四方を明るく照らす、これが大有の卦象である。君子はこの卦象を観て、火のあり方に法り、善悪を洞察し、悪を抑えて善を宣揚し、もって天命に従い、幸運を祈るのである。

邵雍の解釈

日は中天に輝き、万物をあまねく照らす。盛大にして富み、満ちたるを保ち安泰を維持する。吉:この卦を得る者は、まさに好運の時期にあり、万事吉祥にして大いなる収穫を得る。ただし、物極まれば必ず反り、盛極まれば衰えに転ずるを防ぐべし。

伝統的解卦

この卦は異卦(下乾上離)が重なったものである。上卦は離(火)、下卦は乾(天)である。火が天上にありて万物をあまねく照らし、万民が帰順し、天に従い時に順じて、大いなる成功を収める。

四九

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲山沢損
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄官鬼Bing Yin 丙寅▄▄▄▄▄▄▄  応
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄妻財Bing Zi 丙子▄▄           ▄▄
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世 ○ →兄弟Bing Xu 丙戌▄▄           ▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄  世
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

九四
睽(そむ)いて孤(ひとり)なり。元夫(げんぷ)に遇(あ)う。交々(こもごも)孚(まこと)あり。厲(あやう)けれど咎(とが)なし。

爻辞の現代語訳

九四:旅人が孤独に歩んでいると、跛子(足の不自由な人)に出会い、共に捕らえられて危険な状況になるが、最終的には災いはない。《象辞》に言う:互いに信頼し合えば必ず災難はなく、その志が行われ、目的が達せられることを説明している。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、友人の助けを得て、危機を脱して安泰となる。求婚者は必ず良配を得る。官にある者は同僚の推薦を得て、昇進の機会がある。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 孤僻な個性であるが、友人の助けがある。
  • 財運: 進退極まるが、旧友の助けがある。
  • 家宅: 四方は荒涼としている。
  • 健康: 目の病気で医者を求める。

高島吞象の解釈

  • 時運: 性質が孤高で時勢に合わないが、幸いにも同志を得て、かろうじて咎を免れる。
  • 戦争: 孤軍深く入り込んで危うく危険に陥りそうになるが、幸いにも救われ、咎なしとできる。
  • 商業: 孤独な旅人が遠行するが、貨物の販路が合わず進退窮まる。故郷の旧友に出会って初めて売り払うことができ、平穏で咎なしとなる。
  • 功名: 運命が孤独で寒苦であり、立身出世は望み難いが、咎なしで終わる。
  • 病気: 病気は目の疾患であるが、良医に出会って咎なしとできる。
  • 妊娠: 女の子が生まれる。

変卦原文

損は、孚(まこと)あれば、元吉(げんきつ)にして、咎(とが)なし。貞(てい)にすべくして、往くところあるに利あり。曷(なに)をかこれ用いん。二簋(にき)用(もっ)て享(まつ)るべし。
解とは緩(かん)なり。緩(ゆる)くすれば必ず失うところあり。故にこれを受くるに損(そん)をもってす。

変卦の現代語訳

損卦。この卦を得れば、捕獲するものがあり、大吉にして有利であり、災いなく、心にかなう占いとなる。また、行くところ利益がある。人が二つの器の食べ物(簋)を送って寄こすので、口福を享受できる。『象辞』に言う:本卦の上卦は艮、艮は山;下卦は兌、兌は沢であり、山の下に沢があるのが損の卦象である。君子はこの卦象を観て、沢の水が山の麓を浸食するのを戒めとし、自らの憤怒を抑え、貪欲をふさぐ。

邵雍の解釈

下を損して上を益し、盈を損して虚を益す。先難後易、入るを量りて出ずるを制す。小吉:この卦を得る者は、己を損して人を利す。始めは滞りがあるものの、尽くしたことは必ず報われ、災い転じて福となす象である。

伝統的解卦

この卦は二つの単卦(下兌・上艮)が重なったものである。艮は山、兌は沢。山の下に沢があり、大沢が山の根元を浸食する。損と益は表裏一体であり、損の中に益があり、益の中に損がある。この二者の関係には慎重に対処しなければならない。下を損して上を益するやり方は、国を治める上で度を超せば国の根基を損なう。損ずべきは損ずべきだが、必ず力量を量り、適度にとどめる。少しく損じて益するのが最も良い。

五六

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲天沢履
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄兄弟Ren Xu 壬戌▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄  × →子孫Ren Shen 壬申▄▄▄▄▄▄▄  世
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世父母Ren Wu 壬午▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄  応
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

六五
悔(くい)亡(ほろ)ぶ。その宗(そう)膚(はだえ)を噬(か)む。往(ゆ)くとして何の咎(とが)かあらん。

爻辞の現代語訳

六五:悔いなし。同族の宗人が肉を食べているのを見て、孤独な旅人は喜んで同行し、道中は無事である。《象辞》に言う:同族の宗人が肉を食べているところへ行くので、必ず慶事がある。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、経営で利益を上げ、引き立ててくれる人が現れる。不善な者であれば、親戚や友人に嫌われ、骨肉の争いや官司の連座がある。官にある者は業績と名声を得て、学問をする者は佳績を収める。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 同宗の助けがあり、安心できる。
  • 財運: 共同事業(合伙)を警戒すべきであり、自らを端正に保つこと。
  • 家宅: 古い家(旧屋)に住むのがよい。親戚同士の婚姻(親上加親)が吉。
  • 健康: 皮膚の病気であるが、治すのは難しくない。

高島吞象の解釈

  • 時運: 衰運はすでに退き、同宗と共に事を成すことができ、咎なしとできる。
  • 戦争: 勇躍して進むのがよく、咎なし。
  • 商業: 共同事業者が利益を侵食する恐れを防ぐべきだが、そのまま進めば最終的には利益を得る。
  • 功名: 同宗の助けを得て、初めて慶びがある。
  • 家宅: この宅は宗族の古い家であり、移り住めば慶びがある。
  • 病気: 皮膚の疾患であり、治りやすい。
  • 婚姻: 二と五は正応であり、親戚の旧家であるため、成就すれば慶びがある。
  • 妊娠: 女の子が生まれる。

変卦原文

虎の尾を履(ふ)む、人を咥(くら)わず。亨(とお)る。
物畜えられて然る後に礼あり。故にこれを受くるに履(り)をもってす。

変卦の現代語訳

履卦。虎の尾を踏むような危うさがあっても、虎は人を噛まず、吉となります。『象辞』に言う:本卦の上卦は乾(天)、下卦は兌(沢)であり、上には天、下には沢があり、尊卑の別が明らかである。これが履卦の象である。君子はこの卦象を見て、上下の秩序や尊卑を弁え、人々に規律を守らせ、本分を尽くさせるのである。

邵雍の解釈

歩みが不安定で、困難や危険が伴います。謙虚に自らを重んじ、慎んで主人に仕えるべきです。小凶:この卦を得たときは困難な時期であり、多くの障害や不順があります。すべての事において急進は禁物で、順序を追って進み、慎重に行動しなければなりません。

伝統的解卦

この卦は異卦(下卦が兌、上卦が乾)が重なったものです。乾は天、兌は沢であり、天を君主、沢を庶民に例えています。原文には「虎の尾を踏むも、人を咥(か)まず」とあります。そのため、結果は吉となります。君主は上に、民は下にあり、それぞれがしかるべき位置にあります。兌の柔軟さが乾の剛強さに遭うため、踏むところは危険を伴います。「履」は実践を意味し、卦の義は地に足をつけ、着実に前進・向上することを意味します。

上九

本卦と変卦

六親納甲火沢睽六親納甲雷沢帰妹
父母Ji Si 己巳▄▄▄▄▄▄▄  ○ →父母Geng Xu 庚戌▄▄           ▄▄  応
兄弟Ji Wei 己未▄▄           ▄▄兄弟Geng Shen 庚申▄▄           ▄▄
子孫Ji You 己酉▄▄▄▄▄▄▄  世官鬼Geng Wu 庚午▄▄▄▄▄▄▄
兄弟Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄父母Ding Chou 丁丑▄▄           ▄▄  世
官鬼Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄妻財Ding Mao 丁卯▄▄▄▄▄▄▄
父母Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄  応官鬼Ding Si 丁巳▄▄▄▄▄▄▄

爻辞原文

上九
睽(そむ)いて孤(ひとり)なり。豕(いのこ)の塗(ひじりこ)を負えるを見る。鬼(き)を載(の)すること一車(いっしゃ)。先にはこれが弧(ゆみ)を張り、後にはこれが弧(ゆみ)を説(はず)す。寇(あだ)するにあらず婚媾(こんこう)せんとす。往いて雨に遇えば吉なり。

爻辞の現代語訳

上九:旅人が孤独に歩んでいると、大きな豚が道に伏しているのを見、また大車に奇妙な格好をした人々が満載されているのに出会う。旅人は弓を引いて射ようとするが、後に弓矢を下ろす。この人々は強盗ではなく、結納(婚媾)に行く途中だったからである。旅人は通常通り進み、大雨に遭うが、すべて平安である。《象辞》に言う:上九の爻辞にある旅人が途中で婚媾の人に出会うというのは、初めは互いに疑って武力沙汰になりかけるが、後に無事となり、通常通り旅行する。これは双方の疑念と恐れが消え去ったからである。

邵雍の解釈

平。この爻を得る者は、汚名や誣告を受けるが、先には損し後には益がある。官にある者は誹謗される憂いを防ぐべきである。

傅佩栄の解釈

  • 時運: 運が回ってきた時は、心を正しく誠意を持つこと。
  • 財運: 秋雨の後に、初めて利益を得ることができる。
  • 家宅: 災い(作祟)が生じるのを防ぐこと。婚姻は最終的に調和する。
  • 健康: 疑いによって病が生じるが、疑いが解ければ差し支えない。

高島吞象の解釈

  • 時運: まさに運気の変わり目(交運脱運)の時であり、心を落ち着けて妄想を動かさないようにすべきである。妄想が一つ起これば百もの幻影が生じ、疑心暗鬼の病が生じるのを防ぐべきである。
  • 戦争: 陣地が高すぎて軍力が孤立しており、疑兵の来襲を防ぐべきである。
  • 商業: 現在の商品の価格は千変万化で、変動が激しく落ち着きません。真夏にあたり、顧客もまばらです。秋雨が一度降るのを待てば、利益を得ることができるでしょう。
  • 功名: 現在は様々な怪異や混乱が絶えない時期ですが、十年後に『蹇』から脱して『解』に入れば、科挙などの試験に合格(発解)できる見込みがあります。
  • 婚姻: 最初は疑いや不和がありますが、後には円満になり、吉となります。
  • 家宅: この家宅には異変があり、物の怪(もののけ)や災いの兆しを警戒すべきですが、婚礼などの慶事があれば、それらを解消することができます。
  • 病気: 落ち武者を見て落ち武者におびえるような疑心暗鬼による病です。その疑いが晴れれば、病気は自然とたちまち癒えるでしょう。
  • 妊娠: 女子が生まれます。

変卦原文

帰妹(きまい)は、征(ゆ)けば凶。利するところなし。
漸とは進むなり。進めば必ず帰する所あり。故にこれを受くるに帰妹(きまい)をもってす。

変卦の現代語訳

帰妹卦。この爻を得るならば、出征は凶険なり。利するところなし。『象辞』に曰く、帰妹の卦は、下卦が兌にして兌は沢、上卦が震にして震は雷なり。これ沢の上に雷が鳴り、雷が鳴って水が動くを以て、男女が心動かし相愛して夫婦となるに喩える。これが帰妹の卦象なり。君子はこの卦象を観て、長期にわたる婚姻生活の中で、婚姻の成敗を体察すべし。

邵雍の解釈

常理に反すれば、その道は窮す。事理を明察し、妄念を断絶すべし。凶:この卦を得る者は、困難の時、なすことが常理に違えば災い不断なり。事理を明察し、身を修め養性し、妄念を絶つべし。

伝統的解卦

この卦は異卦(下兌上震)が重なる。震は動、長男となり、兌は説(悦)、少女となる。少女が長男に従い、愛慕の情を生じ、婚姻の動きあり、女を嫁がせる象あり。故に帰妹と名づく。


三・卦例

このサイトの易経占いツールで卦を立て、この卦を実例の中で確認できます。梅花心易や小六壬も利用できます。

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