易経 · No.49 · 沢火革
革(かく)は、己日(きじつ)にして乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。元(おお)いに亨(とお)る貞(ただ)しきに利あり。悔亡(ほろ)ぶ。 井道は革(あらた)めざるべからず。故にこれを受くるに革(かく)をもってす。
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革(かく)は、己日(きじつ)にして乃(すなわ)ち孚(まこと)あり。元(おお)いに亨(とお)る貞(ただ)しきに利あり。悔亡(ほろ)ぶ。 井道は革(あらた)めざるべからず。故にこれを受くるに革(かく)をもってす。
鼎(てい)は、元(おお)いに亨(とお)る。 物を革むるものは鼎(かなえ)にしくはなし。故にこれを受くるに鼎(てい)をもってす。
震は、享(とお)る。震の来(きた)るとき虩々(げきげき)たり。笑言唖々(しょうげんあくあく)たり。震は百里を驚かす。匕鬯(ひちょう)を喪(うしな)わず。 器を主(つかさ)どる者は長子にしくはなし。故にこれを受くるに震(しん)をもってす。
その背に艮(とど)まりて、その身を獲(え)ず。その庭に行きて、その人を見ず。咎なし。 震とは動くなり。物もって動くに終るべからず。これを止(とど)む。故にこれを受くるに艮(ごん)をもってす。
漸は、女(じょ)帰(とつ)ぐに吉。貞(ただ)しきに利あり。 艮(ごん)とは止まるなり。物もって止まるに終るべからず。故にこれを受くるに漸(ぜん)をもってす。
帰妹(きまい)は、征(ゆ)けば凶。利するところなし。 漸とは進むなり。進めば必ず帰する所あり。故にこれを受くるに帰妹(きまい)をもってす。
豊は、亨(とお)る。王これに仮(いた)る。憂うるなかれ、日中に宜(よろ)し。 その帰する所を得る者は必ず大なり。故にこれを受くるに豊(ほう)をもってす。
旅(りょ)は、小(すこ)し亨(とお)る。旅の貞(てい)あれば吉なり。 豊とは大なり。大を窮むる者は必ずその居を失う。故にこれを受くるに旅(りょ)をもってす。
巽(そん)は、小(すこ)し亨(とお)る。往くところあるに利あり。大人(たいじん)を見るに利あり。 旅して容(い)るる所なし。故にこれを受くるに巽(そん)をもってす。
兌(だ)は、亨(とお)る。貞(ただ)しきに利あり。 巽とは入るなり。入りて後にこれを説(よろこ)ぶ。故にこれを受くるに兌(だ)もってす。
渙(かん)は、亨(とお)る。王有廟(ゆうびょう)に仮(いた)る。大川(たいせん)を渉(わた)るに利あり。貞(ただ)しきに利あり。 兌とは説ぶなり。説びて後にこれを散らす。故にこれを受くるに渙(かん)をもってす。
節(せつ)は亨(とお)る。苦節貞(てい)にすべからず。 渙とは離るるなり。物もって離るるに終るべからず。故にこれを受くるに節(せつ)をもってす。
中孚(ちゅうふ)は、豚魚(とんぎょ)にして吉なり。大川(たいせん)を渉るに利あり。貞(ただ)しきに利あり。 節してこれを信ず。故にこれを受くるに中孚(ちゅうふ)をもってす。
小過は、亨(とお)る。貞(ただ)しきに利あり。小事(しょうじ)に可(か)なるも大事に可ならず。飛鳥(ひちょう)これが音(ね)を遺(のこ)す。上(のぼ)るに宜(よろ)しからず下(くだ)るに宜(よろ)し。大いに吉。 その信ある者は必ずこれを行なう。故にこれを受くるに小過(しょうか)をもってす。
既済(きせい)は、小(すこ)し亨(とお)る。貞(ただ)しきに利あり。初めは吉にして終りには乱る。 物に過ぐることある者は必ず済(な)す。故にこれを受くるに既済(きせい)をもってす。
未済(びせい)は、亨(とお)る。小狐(しょうこ)汔(ほと)んど済(わた)る。其(そ)の尾を濡らす。利するところなし。 物は窮まるべからざるなり。故にこれを受くるに未済(びせい)をもってしてここに終る。